1993年6月30日水曜日、午前6時30分起床。
地下鉄東西線行徳駅から乗って日本橋駅で銀座線に乗換え新橋駅。
スーパー“KAEDE”でサンドウィッチとコーヒー牛乳を買う。
8時過ぎに会社到着、タイムカードを押して日経新聞を読みながら朝食を取る。
8時30分、朝礼。
「おはようございます!今日もよろしくお願いします」
サラリーマン最後の日はいつもと同じように始まった。
18時にタイムカードを押し、送別会へ。
たくさんの送別の言葉をもらい、送別の記念品をもらい、何度も感謝の言葉を送った。
5年と3ヶ月。
長いようで短いサラリーマン生活が終わった。
20年前の今日。
約5年のサラリーマン生活で何を学んだのだろうか?
〜仕事に対する価値観〜
「仕事とは結果である」できない言い訳をどんなに饒舌にしても、結果を出した者には勝てない。
「仕事とは創造するものである」待っていてもやって来ない、自ら創り出すものが仕事である。
「信頼なくして仕事はできない」縦横、社内外含めて人間同士の信頼なくして仕事はできない。
これらを座学ではなく、実体験で学んだ5年。
この頃の体験が自分の人生観を変えたのは間違いない。
やはり初めて社会人になった会社で学ぶ事は大きい。
送別会は“送別”という言葉がウソのように盛り上がったのを覚えている。
1993年7月1日木曜日、午前6時30分起床。
梅雨とは思えないくらいにきれいに晴れた朝だった。
地下鉄東西線行徳駅から乗車し日本橋で乗り換える。
昨日までとは違う、都営浅草線。
高輪台駅で電車を降りる。
駅前のコンビニでサンドウィッチとコーヒー牛乳を買う。
細い路地を通ってたどり着くビル。
3階にあるオフィス、しばらくはここの一部をお借りする。
ドアノブを回して扉を開ける。
「おはようございます!今日からよろしくお願いします」
経営者としての第一日目が始まった。