頼れる人っていますよね。
どんな人が頼れる人なんでしょうか?
何でも知っている人、的確な助言をしてくれる人、やさしい言葉をかけてくれる人。
様々だとは思いますが・・・。
私にとっての「頼れる人」とは、
自分の枠を越えて周りの為に動ける人、ということになります。
実際に、昨日「頼れる人」に出会いました。
昨日は、私がお世話になっている経営者勉強会「巣立会」の暑気払いでした。
今回は、若輩の私が幹事を仰せつかっており、段取りから収支計算まで任されていたので、この数週間は気が抜けない日々でした。
先輩諸氏に楽しかったと言われる会にする為にはどうしたら良いか、とことん悩み抜きました。
結果としては、西麻布の隠れ家的「クラブ」を借切り、生バンドを入れて、70、80年代の曲で盛り上がる。という企画にしました。
まず「クラブ」は知人に頼み込んで、夕方から借切りる。料理は近くのケータリングに発注。
問題は、生バンド。
さすがにこの短時間で練習して1時間以上も演奏することは、私たちには無理。
そこで、プロのミュージシャンを呼ぶ事を考えました。
そのときにひらめいたのが、今年、若手経営者勉強会で出会った「Sさん」の存在。
このSさん、若手女性経営者で、ミュージシャンの派遣を事業にしていらっしゃる。
このSさんにミュージシャンを派遣してもらえば良いではないか!とひらめいたわけです。
早速、メールで会の主旨とお願いの旨を打診。
すぐに返信が来て、ご快諾いただきました。
数日後、当社にお越しいただき打ち合わせを。
その足で会場もご覧いただき、概ねのイメージを共有しました。
その後、数回のメールのやり取りがあり、曲目決定、当日の進行も決まりました。
彼女の「頼れる人」指数が一気に上昇するのは、段取りが決まり、当日直前の1週間の動きです。
本番3日前、会場の担当者の方から打合せを依頼され、Sさんには一人で会場に行っていただきました。
そのとき、会場担当者からケータリングの打合せもしたいと言われたわけです。
彼女はミュージシャンの派遣の会社の方ですから、当日のケータリングについては関係ない、いわば自分の仕事の外な話です。
しかし、彼女は快く打ち合わせに応じ、ケータリングのお店までお越しいただき、料理の内容まで概ね決めて頂いた訳です。
もちろん、その状況を私には携帯電話で逐一お伝えていただいています、なかなか出来る事ではないですよね。
そして当日、私が開場時間の16時30分に到着したときには、Sさんはすでに来ていて、楽器のセッティングに入っていました。
ほどなくリハーサルが始まります。しかし、ここで思わぬ”事件”が発生。
歌い手さん用の譜面台が準備されていなかった!発注ミス!
しかし、Sさんはすぐさま携帯を取り出し、楽器のレンタル会社に連絡。
30分もしないうちに譜面台は届けられました。いやいやできますね。
会が始まり、私は進行でバタバタの時にもSさんは、周囲の人の食事やお酒にもお気遣いをされていました。
繰り返しますが、彼女はミュージシャンの派遣会社の方ですから、会の運営を手伝う必要はないのです。
そんなこんなで3時間のイベントは無事終了。
私は先輩諸氏を二次会にお連れする為に、さっさと会場を後にします。
会場にはSさんに残っていただき、楽器の撤収とレンタル品の回収、会場のスタッフの方々への挨拶をお願いしてしまいました。
その後、なんと二次会にも参加いただいて、おじさん達の盛り上げ役を引き受けていただきました。
すべてが終了したのが23時過ぎ。
私は本当に無事終了した、という安堵の気持ちを満喫しました。
同時に、この会はSさんの協力なくして成功はなかったと思いました。
私は、なぜSさんが「頼れる人」と思ったのでしょうか?
それはSさんが「自分の業務範囲で物事をかんがえていない」ということではないでしょうか?
Sさんは、この会(イベント)の目的をしっかり理解し、目的の為には自分に何ができるかを考え、実際に実行したのですよね。
Sさんの行動には自身の業務範囲や勤務時間といった制限がなかったように思います。
目標を共有し、目標の為にやれる事を全力でやり遂げる。
その姿勢が周囲からの信頼を得る事になり「頼られる人」になるのですよね。
振返り見て、自分の会社の中ではどうでしょうか?
目標は共有しても自分の業務範囲を制限して、周囲の問題を見逃している事ってありませんか?
誰かがやってくれるだろう、自分にはこの業務は関係ない、では会社はうまくいきませんよね。
頼られる人、頼られる会社になるには、自分たちの業務範囲などという枠を取っ払い、本来の目標の為にやれる事には最大限の努力をする。
そうすることが、社会を良くするのだと私は思うのです。
せっかく会社で仕事するのですから、頼られる存在でいたいじゃないですか!
そのためにも、自分で勝手に作っている枠を取っ払って、自分にできることをあらためて考えてみてはいかがでしょうか?
頼られる存在って結構良いと思いますよ!