先日の社員総会での話。
物事は考え方、捉え方で違った物にも見える。また、それによって人の行動も変わって来る。
「行動経済学」の話をしてみた。
事例を出すと、床屋の主人が従業員に「給料の20%を貯金しなさい!」と言うと従業員は反発するが、「1ヶ月、給料の80%で過ごして見なさい」というと、俄然やる気になってしまう。
某証券会社のテレビCMで見た事あるでしょ?そう、あれです。
結局、同じ事だよね、同じ事を伝えるにしても、言い方や考え方を変えることで他人のその後の行動に変化が起こってしまう。
行動経済学の基本的考え方らしい。経済活動にも人間の感性や感情が介入してくるはずだという考え方。
話を戻すと、仮に床屋の従業員が1ヶ月の給料の80%で生活ができたとしよう。
すると、様々な経済効果があるかもしれない。
浮いた20%分で資格の勉強をするかもしれない、ジムに行くかもしれない、積立口座を作るかもしれない。
80%の生活をする為に、炊飯器を買うかもしれない、自炊用のコンロや鍋ややかんも買うかもしれない。
それまで何気なく使っていたお金が違った役割を持ち始める、これって何か面白い。
こんな事例って結構どこにでもあって、営業マンの目標管理なんかもそんな要素がある。
毎月90%の目標達成で終わる営業マン、「90%までやったんだからいいかな」と考えるか、「100%まであと10%、がんばるぞ!」と考えるかで、彼の営業マン人生は大きく変わる。
経済効果ばかりか、人生まで変わってしまうんだね、考え方ひとつでね。
部下育成、マネジメントにも使えそう。もうちょっと研究する必要ありだね。
てなこと考えていたんだけど、先週国会で起こってた事はいったい何だろう?
言った言わないで一悶着。安定化をどのように捉えるかで一悶着。
これはまったく経済効果が無さそうだ。
政治家や政治に全く期待ができない状況とは、「日本は政治がダメだからダメだ」と捉えるか、「日本人は優秀なので、政治を変えればもっと良くなる」と捉えるかは、国民次第か?
とにかくも、我々がしっかりしないと、次の日本はきちんと作れなさそうだ。
それはさておき、同じ事を伝えるにしても、言い方や考え方で人の行動には変化が起こるって話。
そのことが経済やもっと大きな事を動かす原動力になるってことはすばらしい。
是非、みんなも実践してみて欲しい。