今日のニュースで「自転車にも違反切符」という記事がありました。なかなか複雑な気持ちです。私自身2年前に自転車通勤(いわゆるツーキニスト)でした。そのころは自宅から会社まで約16キロ、自転車で50分を週に1回通っていました。当初はダイエットを目的に始めたのですが、だんだん快感になり、自転車に乗る事自体が楽しくなってきました。(実際ダイエットできたしね!)しかし、通勤を続けるうちにだんだん嫌な面も見えてきました。例えば、朝はやはり早く会社に着きたいと思うので気合いを入れて走ろうと思うのですが、もちろん歩道の上では速く走れません。車道を走るのですが、これが怖い。当時新青梅街道を井草から目白方面に走っていましたが、道路幅が急激に変化していくので、いつの間にか後ろに自動車が迫ってきているのです。こちらはマウンテンバイク(改)で必死に逃げますが、やはりかなう訳もありません。しかたなく減速して歩道に上がってやり過ごすしかないのです。やれやれです。歩道の上では走らさせていただいている気持ちなので、いつでも止まれるゆっくりのスピードで走らざるを得ません。気がつくとなんか電車通勤より気を使っています。こんな状態が続いて少しづつ自転車通勤の回数が減り始め、現在ではまったくと言っていいほど自転車では会社に来ません。
そして本日、上記のニュース。うーん、どうなんでしょうか?確かに自転車通勤していると、いわゆる自転車乗り達のマナーの悪さ、例えば携帯電話で話しながら歩道を偉そうに走る、数人で横一杯にのろのろ走る、うそだろ!と思うようなスピードで走る、等の腹立たしい事例には数多く出会いました。そのようなケースを取り締まる事は良いとして、本来環境にもやさしく、健康にもよい自転車という乗り物をもう少しうまく活用する方法を考えた方がよいのではないでしょうか?
例えば、幹線道路に朝だけでも自転車優先帯を設けるとか。実際、日本の幹線道路は自転車が安全に走れる状態ではありません。都内への自動車の流入規制の話もありますが、もう少し幹線道路で自転車の通行を安全にすれば自動車通勤も減るかもしれませんよね?都内の環境美化を考えればそんな対策をしてみても良いかもしれません。どうでしょう?
切符切れば悪い事はしなくなるだろう、というのはなんか対処療法の典型で、あまり好きにはなれません。社会全体が良くなっていく仕組みというのを考えて施策を考えた方が良くないですかね?いろいろと考えさせられるニュースでした。
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