最近、堅い話が多くなった等blogなので、今回はちょっと方向を変えて。
先週の3連休。我家は長野の山の中の牧場に遊びに行きました。
行ってみると本当に牧場で、トラクターとかもあり、牛も馬もいるのです。
季節も秋半ばでお客さんもそんなに多くなく、田舎の牧場に遊びに来たという感覚が満載の場所です。
上の子供2人はそれぞれキャンドルの工作体験をやったり、公園で遊んだりと1時間近くを過ごしました。
ひとしきり遊んで、他の遊びを物色していると、中庭に芝生の広場があり、そこに無造作に自転車や三輪車、一輪車、竹馬、リアカー?等が置いてありました。
子供達は喜んで飛びつき、思い思いの遊具で遊んでいたのですが、娘が一輪車を持って来て、「練習したいんだけど」と言います。
「え、やった事あるの?」「ないよ、でも三年生になる前に練習しておきなさいって先生がいってたもん。」
「じゃ練習してみれば!」「やってみる」
という会話があり、娘はいきなり一輪車の練習を始めました。
壁に捕まって練習するのですが、とにかく跨ぐ事もままならず、すぐに転びます。
私もやった事がないので教える事もできずに、ただ黙って見守りました。
しばらくの間息子と一緒に遊びながら娘の練習の様子を見ていましたが、上手になる気配はありません。
「もう、そろそろ飽きてくるんだろうな。」と妻とは話していました。
私が近づいて、「どうだ、手応えは?」と聞いてみると、「もう少しなんだよね。」と諦める様子はありません。
「そうか、頑張れよ。」「うん、頑張る。」とまだやる気です。
いつの間にかお昼を過ぎて1時になってしまったので昼食にすることになり、娘に声をかけると、「お昼終わったらまた練習していい?」とのこと。
お昼は皆でうどんをいただいたのですが、食べるや否や娘は「練習行っていい?」とのことなので、一緒に行く事にしました。
様子を見ると一人で乗る事はまだできていませんが、バランスが取れるようになって来ていました。
さらに私が、片手を持ってあげると自分で走る事ができるようになっていたのです。
「随分上手になったな。」「でも、まだ一人で乗れないんだよね」
と言いながら、また一人で練習をし始めました。
結局、最後まで一人で乗る事はできなかったのですが、娘はこの一日で自分なりに手応えを持てたようです。
帰りの車では走り出すなり爆睡状態。二時間は起きませんでした。
翌日、学校に行く際、制服のスカートからアザだらけのすねが見えていました。
「どうしたの?それ。」と聞いたら、「一輪車の練習の痕だよ。」と事もなげに言っていた娘の顔はちょっと自慢げでしたね。
我を忘れるくらいに一生懸命に練習することが最近めっきりなくなってしまった私には、娘のその顔は眩しかったです。
一生懸命は美しい、と思いたいです。