今回はある方からのリクエストにお答えしまして、私の仕事着についてコメントします。
私は通常スーツで出社します。たまに掃除のときとか絶対外出しない時はラフな格好もしますが、基本的にはスーツです。
このスーツについては、ビジネスマン個人個人で様々なこだわりや思いがありますが、私のスーツについてのこだわりが確立したのは、社会人になって最初の年、新入社員半年目くらいの時でした。
当時、私は営業マンで、毎日お客さん周りをしていました。スーツもシャツも毎日酷使されていますから、比較的安価のものだとすぐにくたびれてしまいます。
そんな状況だったので、当時は、「スーツやシャツは消耗品だし、安くていいや」という思いがあったので、たいしてこだわりはなかった気がします。
そんなある日、常に売り上げトップ、スーツはいつもビシっと決めている先輩から「おまえは、どこのスーツを着てるんだ?」と聞かれ、答えに窮してしまいました。
そこで彼は言うのです。「おまえね、そのスーツを着てお客さんの所に行くんだよね。安いのが悪いとは言わないが、安っぽいスーツだと、お客さんはがっかりするよ。」
最初は言われている意味がわからなくて「え、なぜですか?」と聞き返したと思います。
「考えても見ろ、お前は会社を代表してお客さんとお会いしているんだろ?お客さんから見ればお前の後ろにあるうちの会社を見ているわけだ。お前の頭の先から足の先までがうちの会社を表しているんだよね?やっぱりビシっとした格好の方がお客様も安心するし、自分の会社が大切にされている、と思うんじゃないか?」
「うーん、なるほど。トップ営業マンというのはお客さんに見られる姿にまで気を使っているわけだ。確かに大切な人と会おうとする時は一番良い服を着て、ビシっと決めるもんなぁ。」と感心したものです。
そんな事があってから、仕事着についての考え方が変わっていきました。
確かにシャツもスーツも消耗品だけど、お客様から見られるときには常に気合いの入った格好だと思われるようにしたい。自分は会社を背負って仕事をしているんだから安っぽく見られないようにしよう。
稚拙ながらも売れない新人営業マンは売れている先輩営業マンのまねをするようになりました。
そこで、スーツもシャツもネクタイもブランドショップで購入するようになるのですが、時代はバブル。いやいや、どのブランドも高かったです。
スーツ(おそらくTAKEO KIKUCHI) だけで10万円以上、シャツ2万円、ネクタイ1万円、一回の買い物で15万円前後の出費です。
当時の私の給与が20万円くらいだったので、ものすごい出費でした。
それでも数着は購入。前出の私にスーツのこだわりを教えてくれた先輩からお下がりをいただき、なんとか1週間のサイクルができるようになりました。
そんな営業マン時代でしたが、不思議とスーツや服装に気を使うようになってから営業成績が上がるようになってきましたね。
そんな経験をしてきたので、今でも服装には気を使う方だと思っています。
現在、スーツとシャツは各シーズンで作るのですが、お店は決まっています。
飯田橋にある「BRISTOL」というお店です。去年まではAVON HOUSEというブランドで長年親しまれて来たのですが経営者が変わり、新しいブランドでスタートしています。
私がなぜこのお店(テーラー)にしているかというと、私の服の好みを知っている、生地の種類が多い、トラディショナルから最新トレンドまで把握し、それらをアレンジしてオリジナルなスタイルを作り出してくれる。等があげられるでしょう。
百貨店で販売している有名ブランドの服と同じクラスの生地を使用して作っても結局安くできたりします。
そんなこんなで、ここ何年は、このテーラーにお世話になっています。
最近の私のお気に入りは、スーツは2つボタンでラペルは細め、パンツはノータックで細身、生地はいろいろです。シャツはストライプ系が好きです。普段はネクタイをしないので襟はボタンダウンが多いです。シャツのボタンは結構こだわりますよ。
今回は私の仕事着についてのコメントをさせていただきました。
こんな感じでどうでしょうか?大澤社長。コメントくださいね。