私は自分で言うのもなんですが、比較的健康体です。
でも、持病があるんです・・・通風というやっかいな病気。
通風は、普通の生活をしている分にはなんら問題もなく、食事制限も運動制限もありません。
しかし、いったん発症すると、この世のものとは思えない痛みを与えます。
ちなみに通風の痛みとは、血液中の尿酸が許容範囲を越えることで結晶化され関節等に蓄積されることで炎症を起こして痛みを感じるのです。
その結晶は、槍を2つ合わせたような形をしていて見るからに痛そう、そんなのが関節に溜まれば痛いに決まっています。
通風の痛みに初めて出会ったのは、今から5年前の夏。
最初は足首を捻挫したような痛みがあり、歩くたびにちょっと気になる程度でした。
そのうち少しずつ痛みが強くなってきました。
しまいには、足を引きずって歩くようになり、おかしいなぁと思いながらも特に処置はしませんでした。
そんなある日、朝起きるといつもよりもちょっと痛みがあるな、と思いながらも出勤。
すると、お昼を過ぎたあたりから急激に痛みが強くなります。
それは、歩くと痛いのではなく、普通にしていても痛い、何もしなくても痛いのです。
足首を見ると赤く腫上がっています。
歩く事はおろか、立つ事も出来ない程の痛みが襲ってきます。
夕方まで我慢をして、帰宅する事に。
しかし、あまりにも痛いので、途中で外科に電話をして急患で診てもらうように予約をしました。
タクシーで病院に着くと、レントゲン室へ。
しかし、レントゲンでは異常がなく、捻挫をしているようにも思えないとの事。
外科では診断が出来ない、と言われました。
とりあえず、強力な痛み止めをもらい、更に松葉杖を借ります。人生初めての松葉杖体験。
自宅までは歩いて5分くらいの病院でしたが、かみさんに電話をして車で迎えに来てもらいます。
事情を知らないかみさんはビックリ。松葉杖をついて、苦痛に顔を歪めている私が待っているわけですから。
自宅でも痛みが消えるわけでもなく、ものすごい痛みにとにかく耐えるだけの時間が過ぎます。
翌日、かかりつけの内科医に行って症状を伝えたところ、通風と診断されました。
薬はあるが、痛みが退いてから、尿酸値を下げる薬を飲むそうです。
痛みは2、3日で退くから我慢するように言われ、しばらくは松葉杖で会社に行くはめになってしまいました。
その後、痛みは退いていき、薬も飲みはじめて症状は無くなっていきました。
お医者さんからは、通風は完治することはないので、日頃から注意をするようにと言われました。
具体的には、プリン体の多く含まれた食事を避ける(内蔵系、メザシ、イカ、たこ、ビール等)、食事の量を抑える、そして水を飲む(一日2リットルくらい)。
お医者さんがおっしゃるには、通風になりやすい人は、遺伝的に持っている人、スポーツをする人、高カロリーの食事を好む人、らしいです。
特にスポーツする人で途中に水分補給をあまりしない人はなりやすいそうです。
私の場合は、20代の頃から健康診断で尿酸値が高いと言われていたので、体質的に持っていたのと、ランニングの際に水分補給をしていなかった事が良くなかったようです。
通風の発症によって、私はなるべく水を飲むようにして、食事の量も減らすように努力しています。
しかし、プリン体が含まれる食材はなかなかやめる事はできずに、たまに食べてしまいます。
特にビールはやめられないですね。焼き鳥にビールは最高ですからね。
この5年の間、たまに足にピリッとした刺激が来ると水を大量に飲むようにしたり、尿酸値を下げる薬を飲んでやり過ごしてきました。
しかし、今月になってから、いきなり捻挫のような痛みが左足小指の関節に来ました。
左足小指の関節を捻挫する事は滅多に無いので、これはもしかしてあの痛みか・・・と思い、とりあえず水の補給を大量に行い、尿酸値を下げる薬を飲みます。
しかし、症状は治まらない、これはやばい、と思ったのですがなす術がない。
思い返せば、最近は症状が出ない事をいいことに、ビールに焼き鳥が増えてたしなぁ、水もそんなに意識して飲んでなかったしなぁ、と後悔しても後の祭り。
そこで、ジムのトレーナーに事情を話すと、血行を良くして結晶を無くすようにしてみましょう、という事で血行を良くする運動をします。マッサージのような筋トレのような今までにない運動でしたが、少しずつ体が軽くなる運動でした。
運動から2、3日後、なんと痛みが和らぎ、意識しなければほとんどわからない状態にまでなりました。
本当にトレーナー様々です。よかったです。
これからは、油断なく水分補給と食事の摂生にこころがけなければ。あの強烈な痛みはもうごめんですからね。
全国の通風持ちの皆さん、頑張って克服していきましょうね。