最近、株が上がってますよね?
塩漬けにしてある株を持っている私としては、少しは嬉しい気持ちもありますが、このまま景気が良くなって株価が上がる、というのは早合点?
アメリカの大手金融各社の1月〜3月期の決算が軒並み好調で、アメリカでは景気の底入れだ!と勢いづいているようですね。その影響で日本の株も値上がっているようですが、本当の回復なのでしょうか?
昨日のお昼、12時からBS-Japanの番組「こちら経済編集長」(山口義行先生出演)をご覧になられた方は、よくお分かりになったと思いますが、このアメリカの好決算は、まさに「作られた決算」であるということです。
簡単に言えば、会計基準を変更することによって黒字に見せかけている、ということらしいですね。
具体的には、3つの問題点があるとのことです。(間違ってたらごめんなさい!)
一つ目、「金融機関などが保有する証券化商品などの情報開示を変更し、CDSなどのサブプライム問題の発端となった資産を金融機関が独自の評価で算定し、開示することが可能になった」このことで、銀行の不良債権の額が不透明になり、決算上には本当の数字が見えなくなった。
二つ目、「負債評価益」といわれる社債の評価損を決算時に「利益」として計上することができる仕組みができ、金融機関の業績が悪化し、社債の評価額が下がれば下がる程、評価益があがるという、摩訶不思議な会計基準がある。
三つ目、ストレステストの結果とは言っていますが、どれほどの状況を想定しているのかの基準が不明確であり、優先株の普通株転換についても明確なスケジュールがなく、不透明な事が多い。
いやいや、脳味噌のしわが増えそうな内容ですが、大丈夫でしょうか?
でも、私は昨日の番組を見て、ものすごく良くわかりました。
こんな内容、地上波の番組(NHK含む)ではやらないでしょう?
なぜなんでしょうね?
やっぱりアメリカの問題点を指摘するのは、地上波ではNGなんでしょうか?
とりあえず、アメリカの景気底入れ感は、あまり信じられないようです。
日本はアメリカだけに頼らずに、独自の方向性で考えて行く必要がありそうですね。