最近、景気が悪いときの定石で「資格」がジワジワ人気らしく・・・。
確かに当社のビジネスである「BrushUP学び」の資料請求は昨年よりも好調。資料請求数は増加しています。
資格がブームになって、不景気には資格がないと就職できない、みたいな風潮も出てきそうな感じですが、ちょっと待った!
資格がなければ就労できない職種、実は限られています。
国家資格である会計士、税理士などは、その資格がなければ働けないですし、宅建は不動産関連業で働く方にはあった方が良いです。
ホームヘルパーや医療事務は国家資格ではありませんが、講座を修了しないと就労は難しいでしょうね。
逆に社会保険労務士や中小企業診断士は就労の絶対条件ではないですし、また、資格を取得しても就労が保証されるものではありません。ましてや英会話や簿記の検定を受けても就労にはほとんど無関係でしょう。
では、資格を取る事には意味がないのか?と言うとそうではありません。
資格を取ろう、何かのスキルを身につけようという思いを持って、取得または修了しようと努力することには大きな意味があります。
先ほどの資格、社会保険労務士や中小企業診断士は難易度の高い資格で、相当の努力をしなければ取得は難しいです。
ましてや、社会人として働きながら取得するのは、本当に大変な努力が必要です。
自らを高めるために、時間とお金を投資し、努力のできる人は、就職活動時には企業からも高く評価されると思います。
資格そのものが有利というよりも、努力した本人に価値があると言う事ですね。
したがって、一概に「資格を取れば就職できる」と安易に思い込むことも危険ですが「資格取得しても就職なんてできない」と決めつけるのも危険なことです。
要は、「資格取得」によって本人がどう努力して、自身を高める事ができたかを実感することが大切なんですね。
難易度の高い資格に挑戦して、自分に自信が持てなかった人が自信を持てるようになり、人生に前向きになれたらそれはすばらしいことですよね。
資格取得にはそんな効果もあると思います。
一方で、最近ではセラピー系やカウンセラー系の資格やスキルについて興味を持たれている方が増えています。
直接仕事にしようと思われている方もいらっしゃいますが、自分や周りの人、また社員や家族の為に勉強しようという志向
の方も増加中です。
マクロビオティックや食育などの健食系やリンパドレナージュなどの癒し系も人気があります。これらは直接就労に結びつくものではない事は明白ですよね。
このように今回は、単に就労や副業目当ての「資格ブーム」ではない側面も見えます。
生活を豊かに、心と体の健康の為に「学ぶ」という志向のユーザーの方々は確実に増えているという傾向があります。
単なるブームに迎合するのではなく、多様化する「学び」のニーズに答えられる我々でありたいと思います。