経営者になって17年。
状況の良いときも悪いときもあるさ、それはね。
基本的に楽観主義者だと自負しているので、どんな状況でも落ち込む事はしないようにしている。
けどね、たまには落ち込む時だってある、人間だから。
今、いくつかの理由でちょっと落ち込んでいると思う。
最近の新聞記事にもあったけど、「リクルート6000人リストラ」、「インテリジェンス身売り」。
リクルートという会社は、自分にとっては出身校みたいな存在であり、ライバルでもある。
そこが、6000人ものリストラ。
仲の良かった営業の連中や、昔の同僚までがそれぞれ転勤させられたり、解雇されたり。
センチメンタルなモノではなく、そこまでになってしまったリクルートの状況に熟知たる思いが。
求人環境は、冬の時代を迎えている事は事実。それにしても、なんとかできなかったのであろうか?
採用マーケットを創造してきたリクルートがこのような状況に置かれていること自体、現在のマーケットの厳しさを物語る。
一方のインテリジェンス。
実は、創業メンバーの一人Sさんは、私が新人時代に横浜支社でお世話になった方。
売れてる営業マンでカッコよかった!結構説教もされたけど。
インテリジェンスを立ち上げて数年後、その当時のご苦労されている状況をお聞きしながら、一緒に頑張りましょうとお話した事も懐かしい。
その数年後、当時の派遣ブームに乗って株式上場、インテリジェンス社は人材マーケットの中で確固たる地位を築き、学生援護会を傘下にしてしまうまでに大きくなっていった。
Sさんはその過程で退任。現在はまったく違う業界でご活躍のよう。
その後、インテリジェンス社は、有線○○社の傘下に。
そして、今回ついに身売り。売り先は外資の投資会社のようだ。
こんな状況を見ていると、何とも切なくなる。栄枯盛衰とはいえ、やるせない。
漏れ聞くところによると、他の人材関連企業も相当に厳しい状況になっているようだ。
我々は、「学び」のマーケットを事業フィールドにしている。
人材関連の事業とは結構密接な関係もあり、仲間も多い。
その企業の経営者達が、相当につらい思いであるというのがなにか切ない。
学びのマーケットも少しずつ変化の兆しが・・・。
社会環境の変化だけではない、大手企業の唯我独尊的経営による影響、悪法の制定による消費マインドの落ち込み、など。
我々の力では何ともしがたい状況が怒りを通り越して、無力感を産む。
悪い事は重なる。こんなタイミングで、大変尊敬していた心の恩師を急に亡くしてしまった・・・。
いつもと変わらないつもりでいても、久しぶりにあった知人に「ちょっと疲れてるみたい」とか言われる始末。
こんな時の救いは、社員のみんな。
先週の誕生日の夜、サプライズでプレゼントとケーキ、さらにメッセージカードをもらった。
ケーキもプレゼントもうれしかったけど、メッセージカードが・・・。
不覚にもキテしまった・・・。ちょっとずるいよね、みんな。
勇気をもらったと思う。
経営者としてリーダーとして、ちゃんとやれってね!
今の社会状況、経済状況で落ち込んでいられるわけがない。
幸い、当社の業績は悪くない。
社会を変えるくらいのパワーで突き進むしかない。
と、自分に喝を入れる。