どっちが楽しいと思う?見る方と演る方。
自分は断然「演る方」なんだよね。
ライブとか好きなんで、たまに見に行くけど、見る目は「演る方」特に「演出する」なんだよね。
だから、ステージの直前は緊張する。
他人のライブなのに緊張するのはおかしいけど、どんなステージワークなのか、どんな始まりなのか。
気になるし、演奏する人間の気持ちになってしまう。
大きなステージだと、舞台監督(ディレクター)の気持ちになってしまう。
だから、演奏中も「なるほど、こういうアレンジね!」とか「ここでこの曲か!」などと演出的な気持ちがムクムク来るんだよね。
そして、結果「なんか演りたくなってきた!」ということになる。
思えば、学生時代は演奏も好きだったけど演出はもっと好きだった。
自分の演出を見に来た人たちが「すごい!」や「カッコいいね!」や「見た事ないよ!」なんて事を言われるととてつもなくうれしかった。
そんな舞台(ライブ)を創り出すのがたまらなく好きだった。
自分の考えた表現プランに他者が驚いてくれたり、感激してくれたり、喜んでくれる事が好きだったと言う事だね。
今の自分のビジネスもその部分で繋がっているはず。
元々どんな事業でも他者(他社)に喜びや感動や驚きを与えることで発展があったはず。
古くは白熱灯が発明されて、人々が驚き事業化された。
自動車や飛行機もそうだったんだよね。
インターネットという媒体もそうだったと思う。
我々は、Yahoo Japanが設立された翌年に設立された会社である。
その時はインターネットビジネスなんてほとんど存在していなかった。
だから自分達で創ってきたんだ、ビジネスをね。
その当時のお客さんは驚いてた。ネットでコンテンツビジネスをやることをね。
「インターネットに金払うのかよ?」てな言葉もあった。
でも、人が集まって来ると反応は変わってきた。
コストが安くても人が集まってくれると喜んでくれた。
そして、雑誌よりも費用対効果が良いことに感激してくれた。
ユーザーは「無料でこれだけの情報を知れて良いの?」と驚き、感激してくれた。
その後、様々な新企画や新手法を取り入れる事でお客さんもユーザーも喜んでくれたり、驚いてくれたり。
そうできてきたのも、我々が常に“演る方の視点”、“演出的な視点”で舞台を創ってきたからではなかろうか?
もしも、観客よろしく「Yahooさん市場を創ってくださいよ、我々は待ってますよ」なんてやってたら今の自分たちはないね。
そう思う。だから常にプレイヤーとして市場に関わらなければうまくいかなくなってきた。
そうなると、プレイヤーとして市場をどう創造するか、ということになるんだけど。
演出的な視点で言うと“お客さんの求めている事”をやってちゃいけないのよ。
求めることはもうすでに予測の範囲内なんだから、そのとおりの事をしても「驚かない」し「喜ばない」し「感激しない」のは当然でしょ?
要はお客さんの予測を越える!ある意味お客さんの期待を裏切る事も必要なんだよね。
「お客さんの求める事を提供しましょう」というのは誰でも言えるけど、「お客さんを驚かすような事を提供しましょう」とはなかなか言えないでしょ?
じゃあどうすればお客さんを驚かすような事ができるのか?
これは難しいよ、一言では言えない。
でもね、机に向かって理論的に導き出すことはできないと思うよ。
やっぱり現場を歩いて人と会って、業界を知らなきゃそんなもんは出ないよ。
いつまでも“プレイヤー”として“オーディエンス”を楽しませなきゃ!
一方、社内では今年も忘年会の時期が近づき、現在企画立案中。
ここでも参加者を驚かすような企画を考えているが、当たるか外すかは仕掛け次第。
仕事の事ではないが、そんな事を考えている時が一番ニュービジネスを思いつくんだよね。
創造的な柔らか脳になると気持ちも前向きになって、新しい企画も出る。
結論。やっぱりプレイヤーの方が楽しいと思わない?見てるだけじゃつまんないよ!
忘年会の練習で皆も脳を活性化しようね!