通常のやり方では達成することが難しい、大きな目標を掲げると人はどうなるのか?
思考と行動を変える、はず。
営業の仕事を例にしてみよう。
毎月100万円を売る営業マンA君。
1年で1200万円売上げる彼の来年1年間の目標を考える。
通常は、世の中景気悪いし売上の上がる要素もこれと言ってない、まぁ営業スキルを上げる事を努力するとして、前年対比120%くらい、1440万円、もうちょっと頑張って1500万円を努力目標とする。
なんてのが、どこでもあり得る営業マンの目標設定ではないだろうか?ちょっと稚拙だけど、こんな感じで目標設定ってされている。
で、おそらく来期のA君は今期と同じような流れで仕事をする。
でもね、仮にA君が今期の2倍の目標をやろうとしたらどうなるんだろう?
月に100万円売る営業マンが月に200万円売るようになるためには、方法はいくつかある。
ひとつ、お客さんを増やす。特に売れそうなお客さんをね。
ふたつ、売れる商品を作る。今付き合いのあるお客さんに売れる商品ね。
みっつ、今までのやり方を見直す。顧客管理、行動パターン、営業方法などなど。
お客さんや商品を増やすことができれば一番良いのは当たり前。しかし、昨今の景気状況であれば、上記二つに期待することは相当に難しいと思う。
そこで、推奨するのは「今までのやり方を見直す」こと。そして、仕事の成果を再定義すること。
仕事の成果として、100万円という売上目標を達成することにのみ執着していなかったか?
そのような営業行動に終始していなかったであろうか?
そもそも営業の成果とは何か?単に売上数字が達成することなのか?
一義的には売上目標の達成のように思えるが、顧客の満足がなければ営業の成果とは言えないはずである。満足の対価としての売上である。
プラス100万円の満足を提供する提案が無ければ、200万円の目標達成は難しい。
もっと深く考えれば、A君が月に100万円売る事と、200万円売る事では社会にどのような影響を与えるのか?
プラス100万円の目標を達成することで社会にどんな価値を提供できるのかをA君自身が考える事が大切だと思う。
その答えが出れば、売上目標は必ず達成できるはずである。
高い目標を設定する事で、営業マンがこのような事まで考えられるようになったら、すばらしい事だと思うがいかがだろう?
営業マンの事例を語ってきたけど、どんな職種でも一緒だと思う。
事務系の仕事でも企画系の仕事でも、自己の目標を高く設定することから逃げてはいけないと思う。
目標を高く設定する事で、自分自身の業務見直しと意識の見直しをすることができるから。
成り行きで達成できる目標では、自己発見することもなく自己の成長もない。
是非、目標を高く設定してみよう。今まで見えなかった景色がみえるかもしれない。
組織もそうだと思う。
あえて高い目標を設定しどのようにすれば達成できるのかを、今までとは違う視点、視野で考える必要があると思う。
そんな時期に来ていると、真剣に考える今日この頃である。