人間生きていれば失敗のひとつやふたつはするわけで。
その失敗で精神的に傷つくこともある。
何かの歌詞じゃないけど「体の傷なら直るけど、心の傷はなかなか直らない」
まぁ、そうだね。
心に負った傷はなかなか癒えるものではない。
心に傷を負うと、後悔の念が起きて、臆病になって、自責の念が強くなる。
だから、明日への希望が持てなくなるし、新しい事に踏み出せない。自分に自信が無くなっているからね。
自分は、そういう傷は沢山負ってきた。
自己責任の傷もあるが、どう考えても自分の責任とは思えない事が原因の傷もある。
そんな傷を負ったとき、どうするのか?
ひとつ、思いっきり落ち込む。無理しないで思いっきり落ち込む。
ふたつ、忘れる。簡単に忘れられないけど、忘れる努力をする。
みっつ、明日を見る。過去を追わない、明日への希望と夢を見る。
これを一日に何回も繰り返す。
そうすると、いつの間にか、ひとつ目を感じる事が少なくなり、ふたつ目を意識しなくなり、みっつ目だけが残る。
すると、乗り越える事ができる。
そんな時、自分の事をわかってくれる人が近くにいるとうれしいよね。
言葉は無くても、一緒にいてくれるだけで癒されている。
傷が癒され、乗り越える過程は、他人に感謝する事を感じられる、大切な時期なのかもしれない。
それとね。
そんな時こそ、自分と向き合うチャンスなんだと思う。
「自分とはなんだ!」「信じるものはなんだ!」「大切なものはなんなんだ!」
要は、自分の軸を確認することができる、ってこと。
軸がしっかりすると、生き方がブレなくなる。
「自分という人間はこうだ!」と信念を持つ事ができる。
仕事も生活も「自分軸」ができると案外生きやすくなるのかも。
そうして、傷を乗り越えた人って、他人の気持ちにも気づきやすくなる。
傷ついた者だけがわかる思いというものもあるからね。
だから、人にやさしくなれる。そんな人を支えようと思う気持ちにもなる。
人は皆、様々な傷を負い、乗り越えることで大人になっていくのかもしれない。
自分一人では生きられないことや、周りに感謝すること。
自らが傷つき、乗り越えた事で気がついた事は多い。
以前、書いたように「無駄な時間なんてない」と同じように「無駄な傷もない」と言えるかもしれない。
骨だって「折れるとその部分は強くなる!」って言われてるじゃない。
人も組織も社会も、乗り越えた傷の分だけたくましくなっているのかもしれない。
どちらにしても、乗り越える強さと他人を癒すやさしさが必要なんだけどね。