14期スタートにあたり、期初研修を金曜日、土曜日で実施。
半期に一度の恒例の集合研修。いつもは研修所に缶詰で2日間やるのだが、今回は会社で実施。
理由は、予算の都合もあるし、資料は全部あるし、全員のPCがあるし、で良い事だらけでしょ!
各部署、チームごとに会議室をフルに使って終日の会議。
みんなどんな事を話ているのか、気にはなるが、今回はお任せで見に行かず。
そのかわり、土曜日の午後に全チームに2日間の総括を発表してもらう事にしておいた。
実際、自分が受け持った3チームはそれぞれ自分の置かれている現状を把握し、これからなすべき役割について考えてもらったり、話合いをしてもらった。
「現状分析と役割認識」
実は、今一番考えてもらいたいテーマなのだ。
自分の置かれている現状とは、自分自身の力、チームの力、部署の力、会社の力、業界の力・・・、ミクロからマクロまでの視野で客観的に眺めて、理解すること。
何が良いところなのか?もっと高めなければならないのはどんなところなのか?
それがわかれば、どうすれば良いのか?全体で、会社で、部署で、チームで、個人で・・・。
それが役割の認識。
自分の力はちっぽけで、影響力も少ないと考えている。
確かに、個人の力は大きくはないであろうが、チーム、部署、会社、業界が同じ思いで動いてごらん。
想像を超える力が発揮される。
それの礎なんだよ、一人一人の思いが全体を変えるよ。
そんな思いで今回の研修を位置づけてみたんだが、各チームはいかがだったのだろう?
土曜日の午後に各チーム5分の持ち時間で発表してもらった。
2日間、こんな話をしたんだろうな、と想像できるなかなかの発表だった。
それぞれのチーム発表後に各メンバーからの質問。
これが結構多かった、今回はね。
これはこれで素晴らしい!
皆、他のチームの話に興味があるんだな、いろいろと気がつくんだな、いいね!
最初、ずっとそういう思いで見ていた。
ただ、ちょっとあることが気になりはじめた。
それは、質問の内容と姿勢だ。
発表内容でわからない事や、自分のチームに関連する内容に質問するのは充分にわかる。
しかし、狙いのわからない質問。特に発表者の重箱の隅を突くような質問はいかがだろう?
全社で目標を達成するために協力し合うことが我々の会社のあるべき姿だ。
それを、相手の苦手なところを突いて、ほら気づいてないでしょ!みたいな質問はいただけないね。
「こんなところも気づいていない状態で、こっちに振るなよな」的な思いで質問をしていなかったよね?
発表する事が目的の研修じゃないんだ。気づく事、相手の状態を把握すること。
そして何よりも大切な事は、「相手の足りないところをフォローする」発想をもっと持って欲しいことなんだ。
様々なチームがある、既存の事業を数名で担っているチーム、新規の事業を少人数で担っているチーム。
それぞれ、チームの置かれている状況は違う。
当然、新規事業を少人数で担っているチームは個人の負担が大きい。
出来ない事や、不足している事は多い。わからない事も多い。
それを、「そこが足りない、出来ていない」と指摘することは、本当に役割を認識している人間のすることであろうか?
そんな事を思って質問を聞いていたら、ハッとする発言があった。
「あなた方がこのような施策をやるのであれば、私たちは必ず役に立てるはず、協力しますよ!」
「そういう専門領域の事は、俺たちに任せろよ!お前は自分の得意分野で成果を出すように頑張ってくれ!」
我が意を得たり!その通りなんだ。これらの言葉に救われた!
これが役割認識なんだ。周囲の為に自分達が動く。それによって全体の成果が上がればいいじゃないか!
本当にうれしかった。それがわかってくれている人達がいることがうれしい。事業の要で仕事をしている人達がこのような意識を持ってくれている事は頼もしくありがたい。
状況を把握し、役割を認識する。前述した目的にはこのような他部署や隣の人の状況を把握し、その中での自分が出来る事を把握する事も入っているのである。
年頭に話した内容だが、ここで又繰り返す。
与えられた目標を達成することで認められる時は過ぎた。これからは周囲と関わってプラスアルファの成果を出して欲しい。それがこれからの組織のあるべき姿なんだ。
是非、周りに関わって欲しい。それが今期のテーマ。
それを「おせっかいと言う」とは某役員が言った言葉だね。
おせっかい結構、多いにおせっかいで行こう。
そうでなければ、これからの日本も危ないよ!
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