子どものころ、見かけによらない子っていた。
いつもはおとなしい女の子が歌を歌うとめちゃくちゃうまくて、表情豊かだったり。
休み時間にいつも教室にいて、あまり遊ばない子が実は剣道の達人だったり。
逆に、いつもはカッコつけているような子が家ではものすごい甘えん坊っぷりだったり。
まぁ子供のころは見かけによらない事件はたくさんあった。
大人になると見かけによらないことを発見することが難しい。
特に会社だけでの付き合いでは見かけによらない部分がわからないからね。
ちなみに、当社には見かけによらない人がいる。
普通のかわいらしい女の子のように見えて、実は日本拳法の有段者だったり。
普通の営業マンに見えてパチスロのプロ(?)だったり。
まぁ見かけによらない人はどこにでもいるんだね。
昨日のこと。
今年も「東京Jazz」に行ってきた。
今年のお目当ては、ずばり「上原ひろみ」。
今年のグラミー賞をとった日本人ピアニスト。
その上原さんがトリオで出演。今年発表したアルバム「VOICE」のメンバーで。
このトリオがすごい!
ピアノの上原ひろみを筆頭に、ベースはアンソニージャクソン、ドラムはサイモンフィリップスである。
アンソニージャクソンはジャズ、フュージョンのベーシストとして有名。
椅子に座って演奏するスタイルが定番化しているが、安定感と独特のリズムが好き。
サイモンフィリップスは、ロックドラマーとして有名。TOTOのドラマーとして、日本では「嵐」のアルバムの中の曲「WAVE」のドラマーとして、結構いろいろと活躍してる、自分にとっては相当に大好きなドラマーである。
自分は元々、上原ひろみというピアニストをそんなに注目していたわけではない。
グラミーを取ったからと言って別に注目もしなかったけど、このトリオのアルバムに興味があって、とりあえずCDを購入した。
そうしたら、なんとまぁ!これがすばらしかった。
今まで聞いたこともないような曲、アレンジ、アドリブ。1曲目からぶっ飛んだ!
瞬く間に彼女のファンになった。
自分の大好きな3人のトリオのライブである。行かないわけにはいかない。
昨日は夕方6時からスタート。2つのバンドが演奏し(これもよかった!インコグニート久しぶりで楽しかった)3つ目トリでの登場。
3人は登場していきなり演奏開始。
ここでも1曲目でぶっ飛んだ!
すごいよ!3人のアンサンブル!アドリブだよ、ほとんどが。カッコ良すぎる。
2人のスーパーミュージシャンを終始上原ひろみがリードしてる感じ。彼女は何者だ!
曲の終盤には感動して思わず涙ぐんでしまった。
1曲目が終わって、ひろみちゃんのあいさつ。
おいおい、演奏とはまるで違う。
普通の女の子。話す言葉もたどたどしいくらい。
この子があの演奏、あの表情をするのか?
おそらく、街で会っても全くわからないだろう。普通のお嬢さんだ。
見かけによらないよ、まったく。本当にいい意味で期待を裏切ってくれる。
全部で1時間20分程演奏しただろうか。
全くもって幸せな時間を過ごすことができた。
3人のせめぎ合い、アドリブの嵐、そして3人が本当に演奏を楽しんでいるように見えた。
彼女はこれからどんな音楽を創り出していくんだろうか?
もっともっと裏切られてみたい、「へぇ、そう来るかい!」という驚きを与えてもらいたい。
大いなる期待だね。
12月にはツアーもあるけど、自分はもうすでにチケットを購入済み。
またあの3人に会える。おそらく今回とは違う演奏と表情を見せてくれるんだろうね。
今から楽しみ!
それにしても良い意味での見かけによらないのはいいね。
期待の度合いが大きくなる。
見かけ倒しはだめだけどね。
企業も一緒だよね。名前や見かけは立派でもやってることが期待外れではガッカリが大きい。
でも、あまり期待されていなかったのに付き合ってみたら結構よかった、なんてのは良いよね。
大事なのは規模や知名度じゃない、中身だ。
我々ももっと期待される裏切りをして、世の中を楽しませなきゃね。
パセリなんてかわいい名前してるけど、やることは大胆で面白い!
そんな企業になっていけたら良いよね。
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