ちょっと前の事で恐縮だが。
今月16日は当社株式会社パセリの14回目の設立記念日だった。
特別な行事はなく、ケーキを買って全員でお祝いをした。
自分が独立して2番目に作った会社、思いはひとしおである。
パセリ設立に至ったのは、既存事業に対する先行き不安がきっかけであった。
15年前、当時は雑誌の広告代理を行っており、ソフトバンクとも雑誌の仕事をしていた。
先方スタッフの中で、一番親しくしていたK君。-実は彼も元R社で、同期であったことが判明。以来、一層仲良くしていた-
彼が新しい会社「Yahoo!japan」のプロデューサーに異動になった。
異動後しばらくして、「一緒に仕事しない?」というお誘い。
話を聞けば、当時のYahoo!japanにはオリジナルコンテンツがなかったのでそれを作りたい。
ついては、学びのコンテンツを作ってくれないか、という相談だった。
当時はインターネットの黎明期、ネットビジネスなんて言葉もない。
プロバイダーの回線料だけが唯一ネット関連のビジネスだった頃だ。
コンテンツでビジネスなんて恐らく誰も考えていない。
そんな時にKは、我々の持っていた広告の情報がコンテンツとしてビジネスになるのではないか、と目を付けたわけだ。(実際はYahoo!で広告料が取れないか、と思っただけらしいが)
自分としても雑誌の先行きに不安を感じていた矢先で「何かの方向転換が必要」と感じていた時期なので「まずはやってみよう」という事で話に乗った。。
しかし、当時は「インターネットは我々のコンテンツを無断でタダでばら撒くとんでもないものだ!」と出版各社はネットを警戒し、嫌っていた。
なので、それまでの会社とは別に会社を設立し「インターネットコンテンツ専門会社」としてパセリを設立したのである。
ということで、パセリ設立の大いなるきっかけを作ったのはK氏といえる。
彼はその後Yahoo!japanを退職し、他のポータルサイトの立上げを行い、その後コンサル会社に転職、そしてその後起業、現在に至る。
しばらく音沙汰がなかったが、忘れたころに連絡があって「ちょっと会わない?」なんて言いながら仕事の相談を持ちかけてくる。
最近では、我々からいくつか仕事をお願いしている。
彼は人間味があって個性的な存在だ。
ちょっと毒舌で、モノをはっきり言う。
くったくないから誰とでも仲良くなれる。
当社のMgr全員がゴルフでは彼の弟子である。
社外の人を感じさせない人懐っこさがある。
が、彼を苦手とする人も多いだろう。味方も多いが敵も多いタイプ。
特に一般女性はちょっと敬遠するかもね!(ごめん、言いすぎか?)
14年のパセリの歴史の中にはK氏以外にも個性的な人が社内にもたくさんいた。
金髪でバイク(スーパーカブ)に乗って出社してくる女の子。
見た目はトンデルが仕事は確実。
営業、制作、進行なんでもこなす、スーパーレディ。
いくつも事業を軌道に乗せてくれた。
今はスペインで勉強中?いつ戻ってくるやら。
そういえば、去年の震災の時には「みんな無事?」とスペインから真っ先にメールをくれたな。
今でもメル友だね。
他にはイケイケ、サンバねーちゃん。
キャミソールで営業したり、浴衣で営業行ったり。
発言も行動も日本人離れしてた。
営業としての能力は抜群で誰とでも仲良くなってたな。
当社の人材紹介事業の礎は彼女が築いたと言っても過言ではないのではないか。
今でもたまに連絡来る。だいたいが飲みの誘いだが。
もう一人。営業から制作、デザイン、経理まで全方位で活躍してくれたYさん。
彼女には感謝している。
自分の一番つらい時期に一緒にいてくれて、サポートしてくれた。
彼女がいなかったらパセリの存続は難しかったかもしれない。
彼女が辞める時に酔って自分に言った言葉。
「あなたは周りの社員から愛されている、その自覚を持ってこれから経営をしなくちゃいけない」
良いこと言うなぁ。
今も制作のお仕事をお願いしています。
他にもたくさんの人に支えられてパセリは育ってきた。
ひとりひとりがパセリの財産である。14年の財産。
会社とは、できるだけ多くの人と関わりながら、愛される存在であり続けることが大切だと思う。
過去、現在、未来の人達の積み重ねで社風が生み出され、業績も積み重ねられていく。
これからもパセリは多くの人に支えられて成長していくのだろう。
本当に会社を愛し、共に成長することを願う人とこれからのパセリを創っていきたい。
15周年を迎えるパセリ経営者の気持ちです。
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