今日10キロ走ってきた。
今シーズン最初のレース。
驚くのは参加者の多さ。1000人以上はいるみたい。
赤羽ハーフマラソン、そんなにメジャーな大会ではないし、ハーフがメインで10キロはおまけのようなもの。
ハーフの参加者も入れると3000人を超えるそうだ。
草レースレベル(失礼!)でもこんなに集まるんだから再来週の東京マラソンなんて抽選当たるわけがない。
それにしても日本人はなぜこんなにもランニングが好きなのだろう。
今日も。
スタート地点にワラワラと集まる、ランナー。
「昨夜は飲んじゃった」「〇〇さん、今日は調子いいらしいよ」「それにしても寒い」
などと、スタート前に好き勝手な事を語っている。
「パン」
乾いたスタート音。
しばらくノロノロの後、いよいよ走り出す。
「いやー、もう疲れたよ」「足痛いなぁ」「やっぱ寒い」
1キロを超えたあたりになると。
「〇〇さん、先行ってるみたいだね」「膝痛い」「暑くなってきた」
3キロを超えると。
「はぁ、はぁ」「ふぅ、ふぅ」「アツっ」
5キロ折り返し。
「。。。。」「、、、、」「・・・」
7キロ。
「---」「^^^」「~~~」
あと1キロ。
「うー」「は、は、は」「くー」
ゴール!
「終わった!」「自己新!」「暑いよ!」
何が嬉しいのかねぇ?
達成感?、苦痛からの解放?、自分との闘いに勝つこと?
完走後のランナーはみんないい顔してる。
「入りの1キロが厳しかったな」「風がきつかったね」「思ったよりも暑かった」
などと、それぞれの戦いの経過を語るのも楽しそう。
要は、マラソンは個別に「楽しい」スポーツなんだな。
楽しさは人それぞれ。速い人もそうでない人も。それぞれが楽しい。
走っている時は「もうマラソンなんてやらない」「なんで走ってるんだろう」なんて思っているが、走り終わると「次はどの大会に出るかね」なんて話してる。
結局自分との闘いを楽しんでるんだな。そんなところが日本人好みなんだろう。
自分が初めてマラソン走ったのは27歳のころ。
いきなりのフルマラソン挑戦、一応完走した。
初挑戦で完走できた事で自分に自信ができて、一年後「独立、起業」したんだっけな。
あれから約20年経つ。
もうフルを走ることはできない(膝がねぇ)と思うけど、これからも楽しく走りたいね。
お金をかけて楽しい事をするのもいいけど、お金で買えない楽しみを見つけるのも良いよね。
だってさ、何億積んだって完走の気持ちは味わえないし、ましてや途中の苦しさや後悔の念は金出して味わおうと思わないだろう?
世の中、金じゃ買えないものもあるんだよ!わかったか、Hえもん。
そんだけ語るんだから、今日もいいタイムで走ったんだろうって?
ほっとけ!