寒さが続くと、ちょっとした暖かさが「春」を期待させる。
今年は冬が長い。
いつもの年よりも「春」を待ちわびる気持ちが高いのであろう。
春待ちの感性が磨かれている。
経営も長くやってると、いろいろな感性が鈍ってくる。
ここ数年、自分の事業家としての感性が鈍っていた気がする。
業績としては計画通り進んでいるので、人材育成に注力し、社内環境の整備に尽力をしてきた。
それはそれで良い事、だが。
事業としての革新性や効率性、生産性などについては、あまり着目していなかった。
その結果、会社は中年太りのおっさん体型になってしまい、短距離も満足に走れない状態。
これではいけない。
いくら年はとってもいつまでも若々しく筋肉質の体で、瞬発力を維持しなければ。
なぜ急にそんなことを考えるようになったか?
理由はいくつかある。
その一つが最近始めた「企業訪問」だ。
メインバンクの営業マンに尽力してもらい、彼らの取引先で面白そうな企業を紹介してもらう。
先方に直接訪問していろいろな話を聞かせてもらう。
これが結構いい。
1社目はネット上で独自のニュースを配信しているJ-CASTさん。
役員の方と営業の責任者にお会いいただき、事業の事、組織の事などいろいろな事をお聞かせいただいた。
同じような業態ではあるが、圧倒的に生産性が高く、効率の良い仕事をされている。
刺激になった。
2社目は、「鷹の爪」というフラッシュアニメで有名なDLEさん。
こちらでも事業戦略の事、組織の事などをお聞かせいただき、その戦略性に思わず「なるほど」。
彼らの事業のこだわりと生産性、そして成長性に目を見張った。
刺激になった。
訪問させていただいた2社は、いろいろな努力や工夫をされ、新たなビジネスを生み出している。
それに比べて、当社はどうだろうか?
今までの状況に安泰し事業を点検する努力をしていなかった。
なぜなら、自分たちはこの業界で結構やれているという自信があったからだ。
実際はそうではない事に気づいた。
そうして、今焦ってる。
「このままでは遅れてしまうかもしれない」という焦り。
昔は常に新たな仕掛けを提案する革新的企業であった。
これからは革新性だけではなく、今まで培った様々な経験や知恵も提供できる。
価値あるアグレッシブな企業を目指したい。
ただし、問題は付いてしまった贅肉を筋肉に鍛えなおすことだ。
特にお腹周りの・・・。
まずは、食事と酒を抑えることから始めなきゃならんな。
あ、それは自分の体のことだったね、そっちもがんばらないと。