3月11日。
やはり今日は1年前の話をしてしまう。
テレビは朝から特番。
ほぼ一日、その話題で番組は進んでいた模様。
模様というのは、ほとんどテレビを見ていないから。
関心がないのではない。テレビから出てくる内容があまりにも陳腐に感じるからだ。
1年前現地はどうだったか、そして今どうなっているかって、だからなんだよ。
本当に今苦しんでいる人間の事や、本当の問題なんて取り上げてない。
関東の建設業が復興の為に働きたくても、変な規制を作って東北エリア以外の会社は、発注することができなくなってる。当然復興は遅れる。
津波や原発被害で避難している家に不労者が勝手に住みつき、一時帰宅した住人を暴行している。防犯対策は大いに問題あるだろうに。
被災地の失業率は全年齢で高止まりしているが、失業手当の受給時期を延長する以外になんの対策も打っていない。失業給付金頼りの生活はいつまでも続かない。根本的な雇用対策は急務。
原発の風評被害者については、仕事も生活について何の説明も支援策もできていない。農作物や畜産物はどうするのか?
真の問題をあぶり出し解決の方向性を議論し、一刻も早く施策を行うのが政治。
それらをしっかりモニターし、国民に知らしめるのがマスコミであろうに。
この国の政治のシステムとマスコミの姿勢は、何年かかっても変わらないのだろう。
まったく腹が立つとしか言えない。
とはいえ。
拙意ながらこの一年を考える。
2万人以上の方々が犠牲になっている現実。
彼らは何の前触れもなくいきなり日常を失った。
明日はこれをしよう、来月はどこかに行く、一年後にはこんなことやろう。
そんな予定が一瞬にして全てなくなった。
彼らが失ったものは命だけじゃない、これから来るであろう尊い時間も一緒に失くしたのだ。
誰でも同じように明日からの時間があるわけではないのだ。
今やれること、やるべきことを先延ばしにすると後悔することになるかもしれない。
だからこそ、やるべきことのスケジュールは可能な限り短く効率的に進めるべきである。
そのことを我々に教えてくれた。
わが身に置き換え、事業や仕事を考える。
焦る。
もっともっと考えて、そして速く行動しなければ。
誰かに遠慮して物事を進めないのは罪であると心しなければならない。
そうしなければ、一年経っても何も進められず、問題を放置している政治やマスコミと同じになってしまうからな。