テレビでキャスターが「世論がどうこう」であるとか、政治家が「国民の皆様がうんぬん」と発言することがある。
世論とか、世間の人々とは一体誰の事だろうか?
自分はテレビ局や政治家から意見を求められた事がない。だから自分は「世間」でも「世論」でもないのであろう。
実際のところ、彼らはどのような人に話を聞いているのだろうか?一般人?関係者?
一度、その辺りの話を聞いてみたいのだが。
テレビや新聞などで「世論」と称する言葉が出る時に使われるのがアンケートであるが。
これが相当に怪しい。
例えば、今の野田政権を支持するしないの調査をするにしても、聞き方はいかがだろう?
単純に「野田政権を支持しますか?」と聞かれることもあるかもしれないけど、「今、人気が落ちている野田政権ですが、あなたは支持しますか?」と聞かれたら「はい、支持します」とは答えにくいわな。
「まぁ、あまり支持できないよね」なんて答えれば「世論はNo!と言ってます」とアンケート結果を元にコメントされちゃうわけだ。
聞き手の意図的誘導で回答者の意見など、なんぼでもコントロールできる。
ちなみに、あくまで事例なんで、政治的な信条や個人的主張はなしね。
特に、政治家の言う「国民の皆さんの意見」はかなり怪しいと思う。
一体誰にどんな話を聞いたのだろうか?
やはり、どこかで世論は作られていると思わざるを得ない。
結局「世論」や「世間」ってやつは、マスコミや政治の都合によって勝手に作られているのではないか、と予測されるものである。
昔と違って、最近ではツイッターやFBのように名もなき一般人の意見や思いをのぞき見ることは容易だ。
すると、そういった声を拾って世論にすることも考えるか?
恐らく、そんな事はしない。
そういったネットメディアの戯れ言(失礼!)すらも自分たちの都合でうまく方向転換させて、自分たちの持っていきたい「世論」を創り出すのである。
さらに恐ろしいのは、そういった意図的に作られた「世論」を何の疑いもなく信じてしまう「世間」の人々の存在だ。
「テレビが言ってるんだから」「新聞で書いてあった」だけで信じてしまう「世間」の人々がなんと多い事か。
最近でも大阪の某市長が、マスコミを使って自分のやりたい放題の「世論」を作り出している。
自分の主張が「世論」であると主張し、異を唱えるものはマスコミの「つるし上げ」を食わせる仕組みを作り上げてしまった。
マスコミ連動の完全なる「やらせ」が行われている。
マスコミと政治家がくっつくと簡単に「世論」は作り出せる。
いい加減に目覚めるべきである。
世論とは、本当にあなたの意見なのだろうか?
世の中には、「世論」や「世間」を上手に使って、力を持とうとする輩がいるのである。
世間の声を疑う勇気を持つべきだと考えるが、いかがだろうか?