新年あけましておめでとうございます。
本年も良い年になりますよう、心から祈願します。
さて正月といえば、神社巡りをして駅伝を見るのが常であり、初売りなどというものには最近めっきり縁がなくなっていたが。
昨年末に会社のビデオカメラが寿命を迎えているのを知り、さらに年初にカメラを使いたいという会社メンバーのリクエストに答える為に、新宿ヨドバシカメラの初売りに出かけた。
ビデオカメラなどはここしばらく購入を検討した事が無いのでどれが良いかさっぱりわからんので適当に物色。
それにしても、最近のビデオカメラは小さくて軽くてきれいだね(画像が)!
で、結局店員さんの丁寧な解説(ヨドバシのウリはこれ!)によりCANONのiVIS M52にしたんだけどね。
決めては、画質とwifi。
動画をネットで飛ばせるんだよ!すごいよね!
さて、カメラの話はさておき。
小腹がすいたので、ヨドバシの向いにある「マック」に入る。
言っておくが、別に「マック」が好きで入った訳ではない。他に店がなかったのだ。
「スタバ」は一杯だし、ラーメン食べるほど腹減ってなかったし、2日はやってる飲食店が少ない。
だから、“しかたなく”入ったのだ。
ポテトと飲み物を注文すると、トレーの上になにやらチラシが乗っている。
「ん?なんだこれ」
席に着き、チラシを良く見てみる。
それが、これだ!
これ、いきなり見て理解できる?
最近ではTVでCMもやり始めたのでわかるけど。
何度か見返してやっと理解できた。
要は「会計して60秒以内に“注文したものが用意できなかったら”バーガー類の無料券を“お客様に”差し上げます」
ということなんだな。
まず、言葉が足りない。チラシというのは目にした瞬間に主旨が理解できなければならないと思っている。
考えて推測しなければ理解できないチラシでどうする!
それと、4日からのキャンペーンらしいが、2日にこんなチラシを「ドーンと」置く感性が理解できない。
チラシのデザイン的に将来の告知という感じを受けない。
更に、これが最も重要なのだが。
これの目的はなにか?ということだ。
確かに「ファーストフード」の宿命としてなるべく早く注文したものをいただけることを期待するよ、ユーザーとしては。
しかし、60秒という時間はなんでだ?。
もしかしたらどっかの心理学の先生と相談して「人間がファーストフードで待てる時間は60秒だ」と結論が出たのかもしれないが。
でだ、この60秒を超えたら「お店から勝手に」バーガー無料券をプレゼントされるわけだ。
欲しいとも言っていないが・・・。
これは裏を返すと、60秒以内に準備できたら無料券をプレゼントしないんだよね。
これによって4日からは、マックの注文カウンターにおいて、お客は60秒を真剣に計り、お店のスタッフは時間内に準備できるように形相を変えるという光景を目にする事になる。
そして、仮に60秒を超えたらお客は「やった!」と拳をかざして喜び友達とハイタッチ!。スタッフは悔し涙を流しながら、後ほどお店のバックヤードで罰金1000円を財布から募金箱に納めるのだろう(うそうそ!)。
この絵はおぞましい。
確かに自分の財布を痛める事もなく、バーガー券をいただけるお客は嬉しいだろう。
しかし、その背後にはお店スタッフの“できなかった”という失敗があるわけだ。
他人の失敗によって、何の努力もしていない者が利益を被る。
これを良しとする国民性は従来の日本人には持ち合わせていないはずだ。
このキャンペーンの目的は日本国民に卑しい文化を植え付けようとしているか!
まぁ、そんな思いはないだろうが、これってどうだろうか?
本来の目的は「なるべく早くお客様に商品をお届けしましょう!」を全社に徹底させる為の社内キャンペーンだと思う。
そのキャンペーンをお店でお客様も巻き込んでやりましょう!なんて企画なのかも知れないが。
これは、いただけない企画である。
理由は前述したが、人間の邪悪な部分をくすぐるような企画は「下衆の極み!」(ハマカーンから拝借)である。
「早く商品を届けましょう」キャンペーンはあくまでも社内だけで完結するようにして、カウンターに「現在60秒お届けキャンペーン実施中!皆さん応援してください」なんて張り紙がある方がよっぽど良い。
働いているスタッフの気持も考えるべきである。
60秒などという理不尽な制限時間を与えられて、それが達成できなければなんらかのペナルティが課せられる。
この会社は、常に60秒以内に商品をそろえられるスタッフが優秀と評価されるのだろうか。
なんにしても、「品格」が問われるようなキャンペーンについては多いに疑問を持つ。
他にもユーザー囲い込みの施策として「○○プレゼントキャンペーン」を行なう企業は多いが、人間の卑しい部分を利用するような企画はやめるべきだ。
何事にも節度と礼節を大切にする事。
日本の企業としてそれだけはブレてはいけない。