実はサラリーマン時代に“課長”というものをやったことがない。
R時代はチーフ職(主任?)で退職している。
独立後にプロジェクトで営業マネジャーを半年務めたことがあるが、あくまでもパートタイムだ。
だから、課長とはこうあるべきだ!がわからない。
マネジメント関連の本も読んでるしそういう講座も受けている。
ドラッカーを読んで、マネジメントを理屈ではわかりかけた気がするのだが・・・。
理想の課長像というものがイメージできない。
過去にブログで登場したHさんやKさんのように個性的な課長さんと仕事はしたことはあるが、あれが見本であるとはとても思えない(申し訳ない!)。
自分は28歳で経営者になった、それも単身で。
そこから採用した人達はみんなメンバーだ。
「自分はマネジャーだ」と言って入社した人もいない。
だから、何年もの間マネジャーは自分一人。
課長がいなかった。
だからかもしれないが・・・。
メンバーと経営との距離が近すぎて、様々な問題もおこった。
自分の思いばかりが先走って、メンバーの気持を汲んであげられなくて不幸な結果になったこともある。
それでも、20年近く会社をやっていると初期に採用したメンバーが育ってくれる。
ここ数年で数名のマネジャーが生まれ、自分とメンバーとの間に入って仕事をまとめてくれたり、独自の発想で仕事をすすめてくれたり。
小さな会社で自分以外にマネジメントを担当してくれる人がいるというのは経営者にとってはとても大きな財産なのである。
そこで改めて考えてみたのだ。
マネジャーとは課長とはどうあるべきなのかを。
一般論として正しいかどうかはわからない、しかし少なくても当社にとってマネジャーというのはこうあって欲しいという願望を言わせてもらう。
●周囲との調整役であって欲しい。
独立系の経営者の発想は常に突飛であり周囲の力量や思いにまで配慮できない事が多い。
そんな時には経営者が何を考ているのかを理解して周囲と調和を計って欲しい。
場合によっては経営者に状況を理解させる事も必要だ。
●自分の考えを持って欲しい。
経営者の思いを実現することがマネジャーの仕事だ、というのは詭弁であろう。
マネジャーは現場を理解し、体感しているはずである。
経営者の発想することとは別に自分なりに発想して欲しいし、意見を持って欲しい。
それを上申する、場合によっては大いに議論することも必要であろう。
●誰よりも仕事をする人であって欲しい。
社員数が少ない会社において、経営者ではないマネジャーというのはメンバーから良くも悪くもよく見える。
手を抜いても一生懸命やってもメンバーにはよく見えるのである。
一生懸命に仕事をしないマネジャーにメンバーはついていかない。
結果ではない、姿勢なのだ。
うまくいっても失敗してもメンバーは姿勢を評価する、ちなみに経営者は結果も姿勢も評価する!
大きな会社のマネジャーは歯車の一つなのかも知れないが、小さな会社では原動力であり車輪でもある。
人間力と仕事力を兼ね備えたスーパーマンがマネジャーの理想の姿!
これから数年の後に更に数名のマネジャーが生まれ、その中から将来の経営者が生まれるはずである。
さて、楽しみである。