どんな仕事でも一人で完結することはない。
周囲の人や会社と共に仕事をすることがある。
そんな時に大切なのは「コミュニケーション」
コミュニケーションで大切なのは「相手の立場で考えること」
「これぐらいわかってるだろう」や「ここまで言うことはないかな」
なんて相手に遠慮したり、
「わからなきゃ聞いてくるだろうな」「プロなんだから適当に考えてやってくれるだろう」
などと過度な期待をすると痛い目を見る。
依頼する側は受ける側の気持ちになって、どのような情報を提供すると発想しやすいのか、目的に沿うものができるのかを想定しなければならない。
そのためにも「本来の目的」を明確に伝える必要がある。
受ける側は依頼する者の「本来の目的」をしっかりと理解しなければならない。
「本来の目的」とはなにか?
仮にダイレクトメールの作成を依頼するのであれば、その「当初の目的」は「内容を見てもらえること」である。
しかし、見てもらうことだけを目的にすれば「奇抜さ」や「お得感」や「緊急度(時期や限定)」でかなりカバーできる。
しかし「本来の目的」が「認知」「意欲喚起」「行動喚起」であれば内容の構成は変わる。
奇抜さやお得感を出すことよりももっと大切なことがある。
だからダイレクトメール作成を依頼する時には「本来の目的」を明確にしなければならない。
もしも依頼する側がそれを明確にできていないのであれば「なるまでブレストする」ようにしむける必要がある。
明確にならないままに進む仕事は途中で頓挫するか、成果物が残念な結果になることが多い。
もちろん本来の目的が明確になれば、他の情報はどうとでもなるのかというとそうではない。
細部についてはことあるごとにコミュニケーションするべきである。
しかし、本来の目的が明確でない状態で細部の話をしてもうまくいくとは思えない。
「根本」が定まっていないのに「枝葉」の話をするのは無理がある。
依頼する側と受ける側が「主従の関係」であるとこれはうまくいかない。
元々仕事を一緒に行うということは「上下」の関係ではない。
「パートナー」の関係である。
相互信頼と相互補完の関係で成り立つものである。
信頼してお互いの足りないものを補い合ってこそのパートナー。
人間同士、組織同士、会社同士にそのような繋がりができてこそ良き仕事ができるというもの。
所詮世の中一人で生きてはいけぬ、ギクシャクやるよりうまく繋がってやっていきたいものだ。
「共に活きる術」これがなければ自分が起業してからの20年も危ういものだったかもしれない。