先日、NHKでディズニーアニメの映画制作スタッフのドキュメントをやってた。
ストーリーのこだわり、作画のこだわり、構成のこだわりなど「そこまでやる?」的なすごさが出てた。
「アナ雪」や「トイストーリー」などがこうして作られている。
なるほど、皆さんプロの顔をしていらっしゃる。
彼らのモチベーションは「お金のため」や「キャリアのため」?
いや「自分のやりたいこと」だからやるって感じがする。
やりたいことを仕事にしている人ってすごい。
自らの技術や知識を習得するのに情熱を注ぎ、細かいところにまで気を使う。
他人から見ると「そこまでストイック?」「自分を犠牲にしてない?」「そんな細かいところまで・・・」と感じる。
しまいには「あの人は特別、自分には真似できない」とカリスマ化されてしまう。
今年話題になった「錦織さん」や「羽生さん」という人達もこのタイプの人達なのかな。
やりたいことをやって成功している人。
他人よりも頑張ることも自己犠牲することも人並み以上に質にこだわるのも、おそらく本人にとって然程辛いことではないんじゃないかな。
「やりたいこと」をやってるのだからね。
さて、ここで問題。
では、世間一般でやりたいことを仕事にしている人が果たしてどれほどいるのか?
就職活動して社会に出るとき、最初から自分のやりたい職に就ける人は少ないと思う。
そりゃそうだ、全員が幼少期から何らかのプロになる教育を受けているわけではないし、スポーツでも芸術でもお金を稼げるプロになれる人はごく一部だ。
ということで大半の人は然程「やりたいことでは無い」職に就く事となる。
特に就職難と言われた時代が長かった日本において、今の20代30代の社会人はそうであっただろう。
それでも「やりたいこと」を見つけて「すごい人」になっている人はいる。
「すごい人」も仕事を始めた頃からすごくはなくて。
まずは「給料をもらうため」働く。
実際やってみると「自分にとって成長できる」と感じてちょっと他人より頑張ってみる。
すると良い成果が出て、周囲からも褒められる。
益々やる気になって、知識もスキルも貪欲に求める。
やがて大してやりたいことではなかった「職」の本当の姿が見えて、自分にとっての「やりたいこと」になっていく。
やりたいことが自分の仕事になった結果「すごい人」になる。
本人にしてみたら「気がついたらなっていた」そんな感じだろう。
そう考えると、誰でも「すごい人」になる可能性はある。
「別にすごい人になりたくもないし、なれなくて良い」
もちろんそうだ、ならなくても良いと思う。
誰もがディズニー映画の制作スタッフになれるわけではないし、彼らのやりがいを感じることはできない。
でも「すごい人」にしか感じられない「やりがい」や「世界観」がある。
それを少しでも味わいたいのであればやってみる価値はあるだろう。
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