前回に続き、第二弾。
さて、「テトリミノ」の凸凹を合わせて作った「チーム」をどのように機能させるのか?
チームメンバーにこんな質問をしてみたらどう答えるだろうか?
「あなたの仕事の目標は明確ですか?」
「はい、明確です」
「それでは目標は何ですか?」
「”上司”に指示された”作業”を期日中にやり遂げることです」
このメンバーは優秀であると思うが、かなり危うい部分を持っていると言える。
なぜか?
作業や仕事(数字)をやり遂げる、成し遂げることは大切なことである。
しかし、明確にすべき目標というのはその先にある「成果」にコミットすることである。
上司に指示された作業をやることは、上司からの評価を期待しているのであり”作業”がその後に起こす作用(成果)については何ら関心を持っていないようだ。
明確な目標とは、具体的、魅力的、大きな意味があり、測定可能である必要がある。
小学生が毎日算数のプリントを1枚づつ回答し続けることを日課にしたとしても100点を取り続けることは難しいだろう。
「先生から言われたからやってるんだ」
という生徒と上司から言われたから作業をやっているメンバーは等しい。
小学生にとって毎回100点を取るという目標は「明確な目標」だろうか?
確かに具体的ではある、魅力は?周囲から一目置かれる(大好きな⭕️子ちゃんに認められる)これは大きな意味でもあるな!測定も可能だ。
もしも明確な目標をそこに設定したとすると「100点を取るためにするべきことは他にもあるのではないか?」と考える。
「プリント1枚を毎日続ける」ことだけではこの目標を達成することは難しそうだ、もっと違う事も対策として取り組んだ方が良い。
上司から言われたことを期日中にやり遂げるということは「明確な目標」ではないということだ。
さて、具体的な明確な目標とはなんであろうか?
新卒求人ビジネスチームであれば、
「就労ピークの4月に50人の新卒を良い会社に就労させよう!そして就職浪人問題の解決に一躍を担おう」
いかがだろうか?
「明確な目標」とは具体的で魅力的で大きな意味を持ち測定可能である必要がある。
上記の目標に「その結果、私たちの給料も上げよう!」というのがあっても「夢」があって良いだろう。
これをチームで検討し決定し共有してほしいのである。
共有することができれば細かいことは自ずと決まっていく。
それにもしも目標と違う行動や指標が出てきたら「それは目標とずれているのでは?」と例え上司であっても意見を言うことができる。
次回は目標決定後のチーム運営について書いてみたい。