ここ数年は箱根のペンション「クリンゲルバウム」(弟が経営するとこね!)だった。
しかし、昨年の夏に訪れた志賀高原発哺温泉「ホテル東館」(高校の同級生が経営するとこね!)にもう一度行きたくなってたのでそこに決めた。
別に箱根に飽きたわけでもなく、大涌谷が怖いわけでもないよ、また今週行くしね。
とにかくも東京から280キロ、たどり着いた志賀高原。
金曜日女子はヨガと散策、男子はテニス。
温泉と夕食を楽しみカラオケ。
そして夜の星空ツアー。
ホテルのオーナーで同級生である竹節くんがあんなに星空に詳しくなるとはねぇ。
「いつ勉強したの?」
「このホテルを継いでからかなぁ、こういう事も勉強しないとねぇ、お客さんに喜んでもらう為にさぁ」
えらいねぇ、高校の頃はよく一緒に叱られたのにねぇ。
メンバーがそれぞれ部屋に戻り、竹節くんと二人で話をする時間ができた。
我々が学生時代、志賀高原といえば夏は合宿、冬はスキーで有名なところだった。
ところが今は合宿もまばら、冬のスキーシーズンも以前ほどの賑わいは無いよう
で、志賀高原の宿泊業の経営状況は決して楽ではないとのこと。
我が弟の箱根のペンションも他人事ではない、風評被害で5月の集客は壊滅的。
志賀高原も昨年の地震の影響もあってかなりダメージを負っているらしい。
とにかくも竹節くんの話を聞いて、他人事とは思えなくなっていろいろとアイデアを練りはじめた。
いろいろと考えていたけど、昼間にテニスではしゃぎすぎて疲れたので速攻で寝た。
翌日、朝から全員でトレッキング。
旭山に登って自然を感じるツアー。
琵琶池の周辺を歩きながら登山する。
竹節くんは先頭に立ち草木や自然についての解説を皆にしてくれる。
ブナや白樺の木、鳥や虫、熊についての解説もしてくれた。
昨夜の星の解説といい、自然の解説といい、竹節くんすごいね!
で、登山中にも二人で話をした。
昨夜の続きね。
県や観光協会、財団や組合様々な思いがありながらも観光客を集客できていない現状。
それに対するジレンマ。
志賀高原は国立公園の中にすっぽりと入っているので、それぞれが勝手な取り組みをする事ができない。
大胆な手段に打って出る事はなかなかできないのだろうな。
それでも観光業を営んでいる人たちにしてみれば死活問題。
どうやって人を集めるのか?
来てくれた人を楽しませる為に草木や生き物について勉強したり星空を勉強している竹節くん。
彼のような思いをしている観光業の国にたくさんいるのだろうな。
当社では新たな取り組みとして地方と学びのコラボレーション企画を始めている。
6月12日に第一弾が箱根のペンションで行われるはずだが、状況しだいでは変更もあるかな。
我々の取り組みが地域再生の一助になれば良いなと真剣に考えている。
星野リゾートしかりリゾートトラストしかり、旧来の観光地を再生して再び人が集まる場所へ衣替えしている。
我々も見習って、地域の事、観光地のジレンマ、人の集まる仕掛け作り、これからじっくりと取り組む必要が有る。