興奮した!
今回のオリンピックは感動の連続。
水泳も体操も卓球も柔道もレスリングも・・・!
その中で自分が一番感動したのが陸上。
男子400メートルリレー、初の銀メダル。
100メートル9秒台の選手が1人もいないのにこの結果は素晴らしい。
走者4人のタイムを足した比較では銅メダルにもならないみたい。
バトンタッチの時間を短縮することでタイムを縮めた。
どこの国もやらなかったことをやって勝つ。
「どうせ、他よりも速くないから勝てるわけない」
そう思って諦めたとしても、誰も文句は言わなかっただろう。
「こうすれば絶対に勝勝てる、勝つんだ!」
その気持ちが銀メダルの獲得につながった。
最近、日本のスポーツ界は考え方を変えたらしい。
「勝つために何をなすべきか?」
旧来の形にこだわらず、対応力を強化した。
臨機応変、フレキシビリティ。
頑固な原理主義・根性主義から「勝負」にこだわる考え方に大きく舵を取り直した?
なるほど、その結果が過去最多のメダル数獲得ということになったのかな。
4年後楽しみだね。
さて、臨機応変フレキシブルな対応つながりでちょっと宣伝。
明日22日月曜日にインターネットラジオ(テレビ)「キャッチナウ!」が配信される。
今回のゲストは株式会社人材研究所の代表取締役 曽和利光氏。
採用アウトソーシングや誹希活性を事業にしている、最近メディアにも取り上げられてる人。
その曽和氏をお招きしての収録はかなり興味深い話になった。
最近の採用状況や大手企業の動向、離職者が減らない理由などなど。
その中でもかなり面白かったのが「キャリアデザイン症候群」の話。
大学の就職セミナーや就労支援事業者から指導されるのであろう「キャリアデザイン」
これを真剣に考えて就労した人こそ、入社してから苦労するって話。
「キャリアデザイン」を重視するあまり「この仕事は私のキャリアに必要ないと思います!」などと言い出す新人が出てきたり、「この仕事の意味を教えてください!」などとしたり顔の若手が登場することになる。
いいんだよ、やれば。どんな仕事だって考え方やり方次第で自分の「血となり肉となる」
そりゃね、わかるよ一時期大流行した「キャリアデザイン」
思わず社名にまでした会社もあったくらいで。
「自分の将来像をイメージしてどのようなキャリアを歩むのかをイメージする」
そのための努力なら厭わない、将来のためなら今を犠牲にしてでも。
大げさに言えばそんなところかな。
これが大いに間違っている。(言い切るよ!)
これは以前からここでも書いてるけど「世の中が変わっている(進行形)」な訳だ。
変化している社会の中で入社前や入社時にイメージした「キャリアデザイン」などクソの役にも立たない。
むしろそのデザインのせいで今やるべきことをやらないほうがリスクを増やす。
何のリスクか?
生きるためのリスク。
様々な局面で変化している世の中で拙い学生風情の考えた「キャリアデザイン」など意味をなさないのである。
むしろ、今世の中で起きていることに順応して「流されるように生きる」ことも大事なのだ。
もちろん何の考えもなく「流される」のでは成長がない。
状況に合わせて「流される」中で考えるのだ、自分が何をするべきかを。
これを名付けて「キャリアドリフト」というらしい、神戸大学大学院の金井壽宏教授という方が命名したらしい。
ビジネスの目的は「成果をあげること」
成果を上げるためになすべきことを状況の変化に合わせて「まずは取り組んでみる」
前例やモデルケースなど必要ないのである。
自分が理想としている将来像とずれてもいいんだよね。
臨機応変、フレキシブルに物事を考えてみる。
そのためには「キャリアデザイン」は邪魔だったりするんだよ。
曽和氏の話を詳しく言えばそんな感じかな。
本当にそう思う。
組織も個人も過去の「理想形」は早く捨てた方が良い。
社会が変化しているのだ。
「今」考えていることは、すぐに「過去」になってしまう。
「今」起きていることに「対応」することで将来の自分を作る。
何十年も先のことは考えても意味がない、だってどれだけ変化するかなんて想像もつかないから。
だって初期のiPodって発売が15年前だよ、そこからiPhoneまで数年かかるけど、革命だったよね。
たった15年で人類は価値観を変えてしまったんだよ。
こんなことがもっとたくさんもっと短い期間で起こる。
個人の想像を超えることがドンドン起こるんだよね。
だから、むしろ世の中を作る考え方をしなければこれからのビジネスは成功しない。
ちょっとレールを外れたからってそれで全てがパーにならないのがキャリドラフトの考え方。
どこからでも対応できる。
今回の選手の中にも怪我や挫折から復活した人がかなりいるようだ。
日本選手や指導者たちから「臨機応変力」も学びとることができる。
感動のオリンピックは「ためになるオリンピック」でもあった。