仕事をする女性が増えている。
最近では結婚してからも仕事をする人も多い。
結婚を機に退社し出産子育てとライフイベントを経て仕事に戻るとなると以前の仕事に戻るのは難しかった。
そこで「主婦のパート」という”職種”が生まれた。
短時間労働であまり給与が高くないイメージ。
パートタイム労働者の平均年収はいくらだろう?調べてみた。
『パートタイムの月収は9万6千円、年間で115万円』(厚生労働省毎月勤労統計調査平成28年7月調べ)
この金額は主婦以外のパートの方も入っている、「主婦のパート」に限ればもっと少ないだろう。
旦那さんが働いている場合、主婦の方の多くがパートタイム労働で年収を「自ら制限」している。
税金がかかる103万円を超えることがないように調整しているのだ。
パート収入が103万円以内のとき、妻自身が所得税や社会保険料を負担しなくてよい。
さらに夫が所得控除を受けられる「配偶者控除」がある。
夫が収める税金がその分安くなる、ということ。控除額は所得税が38万円、住民税が33万円。
これが主婦の仕事の「年収の壁」である。
これが昨今の「一億総活躍社会の実現」の妨げになっていると政府は言う。
どうやらこの「年収の壁」を撤廃しようという動きがある。
「配偶者控除38万円」の撤廃もしくは一律控除、そして非課税枠の撤廃という流れだ。
どちらにしても、撤去されそうな「103万円、年収の壁」。
そうなれば「いっその事もっと年収を増やしたい」と思うのが当然である。
今の職場で「ということで、もっと給料ください!」と上司に訴えてもそうはうまくいかないであろう。
今後は年収制限をしていた主婦が「年収アップ」に動く流れができそうである。
さて「年収アップ」するにはどうすれば良い?
一般のパート労働では大幅な年収アップは難しい。
そこで資格やスキルを身につけて正社員として就職するのはどうだろう?と提案してみる。
果たして、資格を取ると年収が上がるのか?実際の職種を見ながら検証してみよう。
◯資格、スキルが必要な仕事
システムエンジニア:434万円(33.5歳 経験8年)
プログラマー:351万円(30.9歳 経験6年)
栄養士:319万円(34.7歳 経験7年)
保育士:307万円(35.1歳 経験7年)
ホームヘルパー277万円(46.6歳 経験6年)
◯資格、スキルが必要ない仕事
百貨店店員:272万円(41.4歳 経験11年)
スーパー:230万円(40.2 歳 経験9年)
ビル清掃:192万円(55.2歳 経験7年)
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2014年版による。(全て正社員、女性)
結果は歴然である。
資格・スキルが必要な仕事は、短い経験年数で比較的高い年収を得ている。
資格やスキルを取得して就職することは「年収のアップ」に直接つながる可能性があるということがデータでも明らかになった。
今後は我々も積極的に「主婦の働く」を支援していきたい。
主婦の資格スキル取得支援ページ
http://www.brush-up.jp/article/special/1105/