9月はすっかり雨の月になってしまった。
週末が雨で外出の予定がなければ「部屋に引きこもる」ことになる。
そして「映画三昧」となる。
これはこれでよし。
このひと月は結構見たなぁ、洋画から邦画まで古いのから新しいのまで。
それぞれ語りたいところではあるが、今回の話はこれにした。
「セッション」http://session.gaga.ne.jp/about/index.html
アカデミー賞3部門受賞(2015年度)なので知ってる人も多いと思うけど。
知人から紹介されて、観てみた。
正直言って、最初から最後まで釘付け、もう2回は観た。
音楽やってる人、特にドラマーにとってはとてつもない映画だね。
様々な方面から賛否がある映画だけど、自分にとってはかなり面白かった。
特にラスト9分は息するの忘れるくらいに面白い。
ネタバエレにならない程度に内容紹介。
「名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。」紹介サイトより。
若きドラマー、ニーマンが血豆が潰れるほど練習する姿。なんかぐっと来るんだよね。
年末のイベントに向けて自分も練習しなきゃなんて思ったりする。モチベーションアップ。
学生時代に楽器やってたって人多いでしょ。
社会人になってなんとなく疎遠になってしまい、10年20年するうちに「もう無理だな」ってことでやめてしまう。
だから、スポーツと同じように「若い頃は俺もうまかったんだよ」なんて言える。
実は演奏って年齢に関係なく「いい感じになる」ことを改めて感じる体験をした。
週末の「ブルーノート東京」
学生時代に大好きだったバンド「Steps A Head」。
10数年ぶり?の演奏は本当に良かった。
特にドラムの「スティーヴ・スミス」
元ジャーニーのドラマー(セパレートウェイズとかやってたロックバンドね)
前回の演奏も彼だったけど、今回は前回よりも確実に良かったと思う。
年齢はすでに還暦を超えているけど、さらにいい感じになっている。
自分なんぞが偉そうに言うことではないけど、演奏が老いることなく円熟味を増すっていうの?
誰だって努力すればまだまだ上達する可能性がある。
要するに、本人のやる気なんだよね。本気のやる気は努力する力を与えるよね。
「昔はうまかった」はこれから絶対使えないなぁ、だって努力すれば昔を超えられるから。
そして、今日。
家人のことを書くのは気がひけるが、息子の初ステージを観に行った。
「男祭り」と称する男子ばかりの吹奏楽部コンサート。
打楽器を担当する息子はティンパニーを担当。
元々自分のことをあまり話さない奴で「練習どうなんだ?」と聞いても「まぁ普通」くらいにしか返さない奴。
「こいつ楽器なめてんのか?練習してるのか、本当に」と心配していた。
そんな息子の初ステージ、打楽器はミスすると目立つ。なんとか無事に終わって欲しいという願いで演奏スタート。
手に汗握る展開ではあったが、譜面をにらみながらそれらしく演奏している。
強弱、リズムのタイミング問題なく、よくできている。全体の演奏も良かった。
「結構やるな!」
後で聞いた話だが練習中に先輩からダメ出しされ、それ以来自主練のために早朝登校してたらしい。
努力に年齢もキャリアも関係ない、奴がこれから打楽器を本気で練習したらいつか負けるかもしれない。
それだけは避けたい!いつまでも負けないためにも自分も練習という努力は続けなければならない。
やっぱり努力は嘘つかない、のである。