このブログが自宅で書かれている事自体、おかしな事なのだ。
先週金曜日の夜から社員旅行でケアンズに行っているはず。
今頃は南十字星を見ながらビールを飲んでいるはずだった。
ところが、今こうして日本にいる、いつもの週末と同じように。
何が起こったのか?
出発前日、会社内は旅行の準備やチェックで浮き足立っていた。
夕方5時ごろ、1本の電話が状況を変える。
旅行会社からの電話が経営企画のメンバーに入った。
そして。
「明日のケアンズ行きの飛行機が欠航、詳しい状況は不明」と書かれたメモが自分に渡された。
「?」
理解できない。
「どういう事?」メモを渡したメンバーに問う。
「まずは落ち着いてください」と諭される。
緊急会議。
「旅行会社からの連絡です、ケアンズから飛行機が来ないので明日の便は欠航確実らしいです」
「どうする?他の飛行機会社は飛んでない?ということは行けない?」
「代替え案を検討していると旅行会社は言ってますが、全く予測ができない状況です」
「札幌や大阪からもメンバーが来ちゃうね、早くなんらかの方向性を決めなきゃいけない」
「場所を変えますか?国内ならこのタイミングでも予約できるかも、沖縄とか」
旅行会社からの連絡が入る。
長い電話の後。
「関空経由なら可能性が・・・、でもかなり早く東京を出なければ行けません、東京から関空まで4時間近くかかります、あっ札幌メンバーが間に合わない!」
「20名のメンバーをそんなスケジュールで動かすにはリスクがあるなぁ、札幌メンバーのチケットを変更させるのはかなりの手間だなぁ」
再度旅行会社からの連絡。
「成田からブリスベンに入りトランジットでケアンズに入ることはできるそうです、しかし12時間以上かかるとのことです」
「それも酷だなぁ、個人旅行じゃないんだから団体でその動きは厳しい、具合の悪くなる人も出る可能性がある、リスクが高いなぁ」
「沖縄は明日から雨です、台風も発生するようです」
「どうしましょうか?無理しても行くか、それとも・・・」
「それとも・・・、日程を変えるか?」
「そうですね、いっそのことその手もありかと」
「なるほど、しかしそうなると札幌や大阪のメンバーにキャンセルの連絡を・・・」
「東京メンバーにも早く伝えないと、もうすぐ終業時間ですよ」
「わかった、では旅行事務局メンバーとマネジャーを集めよう・・・」
という事で、15日から19日までのケアンズ旅行はキャンセルとなった。
後でわかった事なのだが、別ルートのケアンズ行きはその時点ですでに一杯であり、20名をケアンズに運ぶ手段は無くなっていたらしい。
またケアンズ行きの日本からの便は全てLCCでコードシェア便も無く、元々欠航のリスクはあったらしい。
参加者にキャンセルを伝えた後の社内はやるせない空気が漂い、居ても立っても居られない。
頑張って準備してくれていた事務局のメンバーを労うために近くの居酒屋へ。
「まぁ時期を変えてもう一度企画しようよ」
そう勇気づけるのが精一杯だった。
金曜日の社内もなんと無くどんよりしていつもよりも元気がない状態。
本来であればケアンズで過ごすはずだった週末、みんなはどうしているだろうなぁ。
梅雨寒の東京と快晴のケアンズ、比べれば悔しさは増す!
「いいんだもん!また近々必ず行ってやる!」
そう誓う週末であった。