震度6弱の地震に見舞われた大阪、翌日19日の枚方市内コンビニの模様だ。
弁当のラックには商品がなくなっている。
パンのラックにもほとんど商品がない。
飲み物のラックには”水”がなくなっている。
この写真を撮ったのは、火曜日に名古屋から車で現地に入った当社メンバーである。
枚方には当社の大阪メンバーが住んでいる、産まれて間もない赤ちゃんがいる家だ。
地震で食器類が散乱したのも大変ではあったが、水が出なくなったのが何よりも大変な事だったらしい。
水がなければ赤ちゃんのミルクが作れない!
その知らせを聞いて水や懐中電灯を持って名古屋から駆けつけた。
未だに大きな余震が続いて不安な日々が続いている。
もう一人の大阪メンバーは介護の必要な家族がいる。
生活インフラについては問題なかったが、要介護の人にとってはこういった災害が心身共に苦痛を強いることになる。
保存食や懐中電灯といったちょっとしたものが必要になるのだ。
「そばにいてあげること」それが大切だったりする。
それ以外にも電気、水やガスが止まることで不便な生活を強いられたり、住居が被災して通常の生活ができない人たちがたくさんいる、今でもいる。
月曜の地震以来、マスコミの対応はどうであったろう?
月曜日7時58分の発生より各社報道特番状態になり、状況を逐一届ける努力をしていた。
月曜日のテレビは「大阪北部大規模地震」を中心に構成されていた。
時間の経過と共に、少しづつ平静を取り戻した「風」の大阪からマスコミの関心は遠ざかって行く。
翌日火曜日、朝のニュースでこそ大阪の地震を取り上げたが、ワイドショーはW杯を中心に構成されていった。
なるほど、スポンサーの問題もあるし話題として盛り上げる必要があるんだわな!
そりゃそうだ、理解できる。
ここで「マスコミの姿勢がなってない!」などと言うつもりはない。
先ほど写真入りでレポートした地震翌日の模様はおそらくテレビでは報道されていないであろう。
そんな細部の話をしても関心を示す視聴者が少ないからだ。
それでも「今の大阪が気になる!」人がいる。
「テレビでやってくれない!」と嘆いている人がいる。
大阪に家族がいたり、当社のようにオフィスがあったりすれば様子が気になる。
そういう人のためには「パーソナルメディア」が有効であるう。
実際に現場に行って目で見たことを伝える、マスには必要とは思われなくても必要と思う人に向かって情報を提供する。
SNSを中心にこうしたパーソナルメディアが普及している。
マスとパーソナルでメディアの役割が変わって行く。
視聴者はマスではなくパーソナルなメディアからの情報を求めるようになる。
最近は特にその傾向が強くなっている気がする。
災害時だけでなく、日常的にマスメディアに触れない人が増えている。
マスコミからパーソナルメディアへ、視聴者の関心と情報収集の流れが変わってきている?
経済の仕組みも変化するかもしれない。
現に、新聞媒体を数年前に抜いたネット広告が最近テレビの広告費を抜いたらしい。
パーソナルメディアへの広告費用がマスコミ全体のそれを抜くときが来るのかも知れない。
それはそんなに遠い事ではないのかもなぁ。