2年以上続けているBS11「中小企業ビジネスジャーナル」の取材と収録。
中小企業経営者のインタビュー。
先日も秋田の経営者の元へ。
「ご当地レンタカー」という仕掛けをしているアイデア社長。
梅雨明けした金曜日の秋田は東京ほどではないけれどかなり暑い日になった。
社長インタビューと会社の収録が始まる。
中古車販売会社を経営していた社長が、あるとき地元の伝統工芸の経営者から相談を受ける。
「秋田の伝統工芸を車に使えないだろうか?」
試行錯誤の末、レンタカーと伝統工芸とのマッチングに気がつく。
秋田の工芸技術を車に施した「ご当地レンタカー」は地元マスコミのみならず様々なメディアで取り上げられ始めている。
国や自治体からは「地方創生」を地でいくと注目されている。
さらなる夢としてご当地レンタカーを観光事業へと昇華させるべく新たな試みへと、社長のアイデアは果てしない。
詳しくは8月1日の放送を見て頂くとして。
この社長に限らず、番組の取材でお会いする経営者は皆さんはアイデアマンであり、意欲が高い。
いわゆるバイタリティーのある人ばかりである。
そういう人と話していると元気になるし、負けてられない気持ちにもなる。
はっきり言って番組制作の仕事は儲からない、むしろ赤字である。
それでも喜んで引き受けるのはこうした社長と話ができるから。
様々な境遇、結構突っ込んだ話が聞ける。
しっかりした経営者は誰かの真似で生きていない、全部オリジナル。
そんな経営者諸氏はみんな素直で勉強熱心、貪欲に話を聞く人たち。
そしてあまり偉そうな人がいないのも特徴かな。
だからなのだろう、周囲の人たちが社長をしっかりフォローしている。
社員の方のインタビューをすると。
「社長の無茶振りにはいつもハラハラさせられますよ!」なんて言いながら喜んでる。
そんな人が何人かいるのがイケてる社長の会社の特徴。
「社長は思いつきでアイデア出す人」「周りはそれをサポートして実行する人」みたいな綺麗な構図になりそうだけど。
実はそうでもないみたい。
イケてる社長の場合は「社員のアイデア」にも興味があるらしい。
社長が「これは自分のアイデアです!」などと言っても他の人から「それはみんなで考えましたよ!」などと暴露されてしまう。
人の話も「良いな!」と思えば自分のモノのように取り入れてしまう柔軟さも大切なんだ。
兎にも角にも、業種や職種、性格や生き方は違ってもみなさん「仕事が好き」という点では一緒。
自分の事業を愛して、社員も愛している経営者は取材していても楽しいものである。
そういう経営者と出会えると思うからこの仕事はやめられない。