日本は綺麗な街と言われる。
外国人が日本を訪れるとゴミが落ちていないことに驚くそうだ。
道ゆく人も使ったティッシュを道に捨てることは(よっぽどの人間でない限り)まずない。
しかしそんな日本人の中にも「恐るべき」人間はいる。
歩きタバコ禁止のエリアで平気な顔して吸い、吸い殻を「ポイ捨て」
飲み終わった缶ジュースを「ポイ捨て」
そういう事をする人間に問いたい「それ、誰が拾うの?」
ポイ捨てする人間はどのような思考なのだろう?
街は「自分のもの」という感覚が無い、「他人のもの」なのだろう。
それとも「街は自分のもの」だから捨てても良い、なのか?
ポイ捨てできる感覚が信じられない。
「誰かが片付けるであろう」「俺には関係ない」という感。
そういう人の自宅は意外にも綺麗に整っているのかもしれない。
我が事ならしっかりとできるのに他人事となるとやろうとしない。
周りは他人事。
それでは会社はどうだ。
会社は他人事なのか、我が事なのか?
ゴミをポイ捨てはしないだろうけど「他人事」な行動を取ることはないだろうか?
ゴミの分別やカーペットの汚れ、コピー用紙やトナーの交換など細かい事を言えばきりがない。
それらは「誰かがやるであろう」と見て見ぬ振りをした事ありはしないか?
「誰か」が自分であると思いさえすればその場で解決できるのに、「他人事」だから手をつけない。
会社での出来事を「我が事」にすればもっと会社は働きやすくなるはず。
先週、世間を驚かせる大きな災害が2つ起こった。
「関西大型台風上陸」と「北海道胆振東部地震」だ。
火曜日に四国方面から関西方面全域を通過した台風21号は未曾有の被害を関西地方に与えた。
上陸しそうなことは前日にわかっていたので、大阪メンバーには「要注意、安全の確保を優先して」という旨の連絡をして無理な出社はやめるように伝えた。
案の定、大阪は想定を超える被害。
現地より「隣の家の屋根が飛んだ」だの「倉庫が潰れて生き埋めになった人がいる」などの驚くべき事象の報告は受ける。
幸いメンバーと家族は全員無事が確認された。
しかし本当の問題は台風が通り過ぎてからやって来る。
電気や水道の復旧、通信回線の復旧、交通網の通常営業まで予断は許されない。
そんな関西地域の復旧について考える間も無く、北海道で「大震災」
木曜日朝7時、札幌オフィスメンバーと電話連絡、全員無事を確認。
電気水道が完全にストップする、交通網は完全に遮断されている。
通勤どころでは無い、とにかく身の安全だけを考えて行動するようにと連絡して、業務は東京がバックアップ。
テレビから聞こえて来る現地の状況は不明な事ばかり。
インフラの復旧は第一だが、物資はいつ届けられるのか?
食料や生活必需品が普通に手に入るようになるにはどれほどの時間が必要なのか?全くわからない。
「このままの状況が続くのであるのならいっそうのこと物資を届けるか?」という強硬論が社内から出る。
9日現在、札幌を中心に道内に物資が届けられるスケジュールがわかったので若干安心はしたが、もしも必要であれば届けに行く段取りはできている。
両地域とも心配は尽きない、大阪も完全に復旧していない、札幌のオフィスの再稼働はまだ見えていない。
こう色々あると心が休まらないが、一番辛いのは現地の人々だ。
地域の垣根を超えて、社内の事は「我が事」として足りない部分をフォローしていけるように皆で頑張って行く。
災害列島日本、いつ誰が災難にあうかも知れない。
困った時はお互い様、他人事ではなく我が事として周囲と協調していかなければならない。
同じ会社にいる仲間であればなおのこと、他人の痛みを我が事として共有していく感性で行動を共にしたい。
いざという時もいつもの習慣がモノを言う、「感性」を磨くことが大切だ。