人間は一人では生きていけない。
常に他者と共にある。
生きるとは他者との関係なしにはあり得ない、人間関係こそが人生の重要なファクターである。
そこで他者と自分との関係が重要になってくる。
「周りは自分のことをどう見ているのか?」
変な奴に思われたくない、できる奴に見られたい、不細工よりは可愛く見られたい。
他者からの評価が気になる。
それは子どもの頃からずっと続いている。
クラスでどう見られているのかが気になる。
成績、性格、スポーツ、ルックスなど。
受験時になれば、どこの学校に進んだのかで評価が変わる。
偏差値の高い学校に進んだ人は「優秀」できる人、何はともあれ成功者である。
学校をランク付けし、そこに属することで対外的評価を得ることができる。
しかし同じ学校内でもやはり気になる「どう見られているのか?」
どんな環境になろうと気になる他人の目。
社会に出ると見られ方が多様になる、スポーツができる、可愛いだけでは通用しない。
「仕事ができるかどうか?」という評価。
ビジネスマンであればどうしても気になる。
ビジネスの社会は評価で成り立っている。
できる人は出世する、もしくは収入が増える。
できない人は出世しないし、収入も増えない。
では「できる、できない」の評価とは一体誰が行うのであろうか?
それは「評価者」である。
360度評価、上司だけではなく同僚や部下からも評価される制度がある。
一方で評価は担当上司だけが行う制度もある、それは企業によって違う。
どちらにしても自分以外の人間が自分の「価値」を決めるのはなんとも不快である。
そこで、社内評価の疑心暗鬼が始まる。
「自分は正当に評価されているのか?」「できない奴と思われていないだろうか?」
「自分はやってるのに評価されない!」「あの人が評価されるのは上司に気に入られているからだ」
そんな思いを抱くことはあるだろう。
極端な話かもしれないが、自分はこう思う。
他者からの評価を気にしているうちは「できる奴」にはなれない。
仕事をする上で大切なのは「成果」である。
その成果が自分にとって満足いくもの(自己満足とは違う)か否かが評価の基準であり、他者からどう思われようと関係ない。
満足いく成果を上げたのに周囲が評価しないのであれば、周囲の方がおかしい。
周りから評価されるために成果をあげるのではく、自らが上げた成果を評価されるようにする。
それを周囲が認めないのであれば辞めれば良い。
ある意味開き直って考えた方が良い。
言うは易し、実際に行動するのは難しいだろう。
本当の意味で出世する人間とは社内の評価を気にして小さくまとまる人ではない。
最近は他者からの評価ばかりを気にしすぎて小さくまとまってしまう人が多い。
失敗したって良いからもっと自分のやりたいことを大胆に進められる人はいないのであろうか?
常に期待して待っているのである。