事業計画を立てて事業を始めた事はない。
事業は数学や科学のような自然科学ではないから計算通りの結果が出ない。
1+1=2にならない世界。
始める前に空論で計算してそれに基づいて行動計画を立てるなんてナンセンス!
絶対にその通りにならない事がわかっている計画を立てるなんて馬鹿げてる。
思いついたら始めてみる、始めてみれば見えてくる、間違ってたらその場で変えれば良い。
臨機応変、朝令暮改、大いに結構。
机上の計画には「現場の空気」が足りていない。
現場の状況によって計画なんてイチコロでで意味を失う。
「事前に市場調査を十分にするべき」は意味がない。
市場調査と実際のビジネスは違う。
「こんな商品あったら買いますか?」と聞かれて「買います」と答えた人は「ではこの商品買ってください」と言ってお金を出してくれるか?
調査と営業は別のものだ。
だから事業にとって大切なものは「思い」なんだと思っている。
「どんな社会になれば良いか?」という思いが事業を生み出す。
思いが強ければ予想とは違う現場の状況でもなんらかの解決を自らで考え出すものだ。
様々な人に出会う事で企画がブラッシュアップされ社会に役立つものになっていく。
それが成長する事業というものだ。
人の生き方にも通づるものがある。
思い通りに生きるってよく言うけど。
思い通りに行きてる人っているのかな?
生まれてからずっと計画通りに生きて来られた人なんていないよね。
仮にいたとしたら気の毒だ。
生まれて成長して色々な人に出会い、影響を受けて、時に挫折したり成功したりする。
世間の様々な風に当れば当たるほど、人は視野が広くなり「思い」は広く大きくなる。
だから、幼き頃の「思い通り」のままに生きていったとしたらそれは「狭く小さな」世界のまま。
事業も人も世間の荒波に揉まれることで「思い」は成長して磨かれていく。
思いのためには様々な困難も乗り越えられる。
当初の計画通り、思い通りにいかないからこそ面白い。
計画も思いもその時々で広く大きく変化し、成長するから面白いんだ。
思い通りにならないことを楽しんだ者勝ちだ。