最近まで経営者の仕事って舞台で言うところの演出家だと思っていた。
しかし、考えが変わってきた。
経営者の仕事は、舞台を用意するプロデューサーなんだ。
経営者の仕事は「お金と素材と人」を調整する役割。
演出するのは、マネジャーや事業のメンバー。
演出兼役者もしくは裏方として活躍している。
経営者は諸々を手配しつつ、大きな流れを押さえておけば良い。
そんなふうに考えるようになった。
先週金曜日から1泊で社員研修旅行。
日光鬼怒川で文化遺産の見学と体験レッスン。
今回は新宿駅集合、スペーシアで現地へ。
メンバーの顔ぶれもここ数年で随分と変化している。
産休、育児就労のメンバーは参加できないのもその原因。
3年以内での入社組が増えている。
「みんな馴染んでくれるかな?」
少しは心配していたのだが。
結果、数ヶ月前に入社したてのメンバーも盛り上がっていた。
でもその背景には、若手中堅メンバーの頑張りがあった。
日頃は周囲に関心あるような感じでもないのに、新しく入ってきたメンバーに気を使って全体を一生懸命盛り上げてくれている。
「偉いなぁ、こう言う面もあるんだよね」
食事後の二次会も若手中堅メンバーが周囲を盛り上げる。
感謝、そして感激している。
全社イベントが終わり、部屋で男子マネジャーたちと1杯。
「会社、変わりましたねぇ」
「そうだよなぁ、若手が一生懸命気を使ってくれている」
「もう我々が前面に立つ時代ではないかもしれないですよね」
「まぁ既存事業は若手に任せて、マネジャーは新たなチャレンジしないとね、取り残されちゃうよ」
自分たちの立場が変化していくことを、ある意味嬉しそうに語った。
一方、研修旅行に来れなかった会社メンバーにも感謝している。
最近始まったニュープロジェクト。
言い出しっぺの自分がいなくても、社内で打ち合わせが進んでいる。
着々と、そしてしっかりと。
誰に指示されるわけでもないのに、役割分担をして動いている。
組織が変化している最中なのだ。
旅行参加組も欠席組も自分の役割を認識して、自ら動くことをしている。
「この組織はまだまだ強くなる」そう感じるのだ。
事業売上の数字は後から付いてくる、大切なのは今考えて行動すること。
自ら率先して行動することが大切。
経営者の仕事はそれを全力でサポートすること。
あちこち飛び回って会社にいることが少ないこの頃だけど、みんなと一緒にいるとシミジミと感じる今日この頃。