お盆の時期を迎え麹町界隈は、閑散としております。
今年は、お盆の時期に夏休みを取って里帰りをする人が増えているようで、都内は電車も道路も空いています。
さて、私は、12、13日とご先祖様のお墓参りに行って来ました。
今回は、我が家5人と私の両親、総勢7名での旅となりました。
両親が同じ市の出身なので、両家のお墓参りは楽です。
お参りも一段落したので、子供達を遊びに連れていく事にしました。
母方の里は、山に囲まれたいわゆる農村地区なので、都会育ちの子供達には新鮮な驚きがたくさん。
トンボだ、カエルだ、バッタだ、と騒いでいます。
私は、小学生の頃夏休みになると約一ヶ月間をこの田舎で過ごしていたので、さして新鮮さはないですが、子供達は目にするものが新鮮らしく、本当に喜んでいます。
天気も良いので、私が昔よく遊んだ近くの川に行きました。
この川は、人の手がほとんど入っていない”天然”の川で、川岸の整備などはされていません。
従って、川の中を歩いて上流に向かいます。
日頃川の中を歩く経験のない子供達とかみさんは、岩に生えている苔に足が取られて歩きにくそう・・・。
私は、昔のようにはいきませんが、比較的順調に歩く事ができました。
歩いて10分程上流に行くと、岩にせき止められた天然のプールが出現します。
川の上には、ちょうど木の枝が張り出していて、うまい具合に日除けになっています。
昔はここで魚を取ったり、潜ったりと、一日中遊んでいました。当時の様子と変わらない光景です。
子供達は、水着を着ていなかったのですが、「入ってみれば?」と言うと喜んで服のまま入っていました。
子供の腰よりも少し浅い水位なので、溺れるような事はありません。
その光景を何となく懐かしく眺めていると、横にいたかみさんが、「私、結婚して10年以上経つけど、こんな場所に連れて来てもらってない!」などとご不満のよう。
「そうだっけ?たまたま来なかったかなぁ・・・」などと曖昧な答え。
いや、別にかみさんを連れて来る事がいやだったわけではないんですよ。
子供達にこそ、この場所を体験してもらいたかったので、子供達の成長を待っていたんですよ、たぶん・・・。
私は、川に入るのは遠慮して、一人で上流の方を覗いてきました。
昔と同じ、自然な佇まいがものすごく良い感じに残っていました。
このような景観を残すのには地元の皆さんの努力があるんですよね、感謝です。
しばらく自然のプールで遊んで満喫した後、川を下って帰るのですが、これがまた不慣れなかみさんと子供達。
私は長女の手を引いて、川の石の程よい場所を見つけてはサクっと歩いて川岸のある地点まで戻りましたが、かみさんと息子がなかなか帰ってきません。
しばらくすると、足下に気を使いながらヨタヨタと帰ってくる二人。
すると、「サンダルが脱げた!」と、かみさんの声があり、私が回収に。
その瞬間、「バシャ!」という音と共に二人は、川の中へ。
「イタタタ・・」
お尻から転んでました。
「大丈夫か?」
と言うか、言わずかの間に、また「バシャ!」。今度は二人とも頭まで水につかっています。
なんとか岸に帰った頃には、二人とも全身ずぶぬれ。
お尻には、苔の後が・・・。
そんな状況に、皆で大笑い。転んだ痛さも忘れているようです。
みんな「楽しかった、また来たい!」と言ってました。
着替えを済ませた子供達は、野菜を収穫したり、トンボを捕まえたりと田舎の遊びを満喫したようです。
来年はちゃんと水着を用意すると、子供達は来年も田舎に来る事を楽しみにしています。
子供達にとって、来年のお盆はお墓参りだけじゃない楽しみなものになりそうです。
まぁそれはそれで良いんでしょうね。自然にふれあう時間を持つ事も大切です。
帰りの車の中で、「お尻が痛い・・・」と言っていたかみさんも「また川に行きたいなぁ・・・」と言っていたので、相当に気に入ったのでしょうね。
ご先祖様から、家族皆でお参りに来たご褒美をいただいたようなお盆の出来事でした。