この間の日曜日。
たまたま家族で近所を散歩していたら小学校の校庭が開放日でした。
誰でも自由に遊べるこの制度は大変うれしい限りです。早速子供たち3人を解放し、自由に遊ばせました。
ボールやラケットなども自由に借りられるので、子供たちにとってはまさに天国。
3人それぞれが自分の好きなボールや遊具を借りて遊び始めます。
2歳の末娘は遊具はわかりませんので、走り回ったり母親とじゃれたりしています。
上の娘と息子はそれぞれボールで遊んでいるのですが、よく見ているとそれぞれ個性があります。
娘は私なり母親を誘って一緒に遊ぼうとする。息子は自分の好きなことを一人でしようとする。
私は息子のすることをなんとなく見ていたのですが、5歳の息子はボール遊びに飽きて学校の遊具で遊び始めます。
小学校の遊具はどれも大きく、遊ぶにはちょっと無理もあります。
しかし、果敢に挑戦しようとする。もちろん失敗します。
私は、よっぽどの危険があれば止めますが、多少すりむくぐらいの怪我で済むようであれば、やらせておきます。
何度か挑戦してできた瞬間に息子は「パパ見て!」と私を呼びます。
「お、すごいな、やるじゃない」と声をかけますが、手は貸さない。
すると、また次の遊具に挑戦する、最初は失敗する、でもそのうちできるようになる、できると「パパ!」と呼ぶ。
こんな繰り返しです。
子供は怖いことをあまり知らないので、最初から「これは自分にはできない」とか「これに乗ったら怪我する」ということを必要以上に意識することなくチャレンジします。
親としては、最初から「あれは危ないから乗っちゃだめ」とか「そんなことしたら怪我する!」と言うのは簡単ですがそれをしてしまえば子供たちは自分で体験する機会を失ってしまう。
私は、子供たちについてはできるだけ自分の意思を持った行動をさせて、失敗したら失敗から何かを学んでほしいと考えています。
人間って子供のころから失敗したらそこから学ぶ能力って持っていると思うのです。
いきなりですが、私は社員のマネジメントについても、同じように考えています。
社員の育成というのは、答えを教えることではなく、メンバーそれぞれが自分の答えを見つける手助けをすること、と考えています。
新人がアポイントを取ることも、若手社員が企画を立てるときも、マネジメントする立場の人は、すぐに答えを教えるのではなく、メンバーの考えを引き出し、失敗を繰り返してできるようになるまで待つことが重要だと考えます。
本当は答えを先に言ってしまう方が楽ですし、自分でやってしまうほうが早いんですがね。
メンバーが自ら考え、最初は失敗するのでしょうけど、その失敗を乗り越えて自分でできるようになれば、そのときメンバーは大きく成長していくと思います。
語弊があるかも知れませんが、組織におけるマネジャーってメンバーの「失敗を演出する」ことも役割にあるように思います。
組織の中においてはマネジャーというのはメンバーにとって親のような存在、といえるかも知れません。
少なくとも私はそのように考えていますし、当社ではそうありたいと考えています。
ちなみに、小学校の開放された校庭で、誰よりも一番はしゃいでいたのは、私であったと後ほどかみさんからはコメントされました。
だって、学校の校庭ってテンション上がりません?楽しいですよね。
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