先週のブログで失業者数の状況と求職数、求人数のギャップついて書きました。
今回は、さらに気になったポイントについて書いてみようと思います。
それは、求職数が増加し求人数が減少すれば職に就けない人が出てくるのはわかりますが、となると企業が雇用している人数は減少しているのか?また給与は減少しているのか?という点です。
まず最初のグラフを見てみてください。
常用雇用の指数と給与の指数を一緒にしたグラフです。
赤い線が給与指数です。2008年夏以降大きく指数を下げていますので、全体的に給与が下がっている事がわかります。
しかし、青の線、これは常用雇用の指数ですが、2006年の4月頃から急激に上昇しています!
確かに06年の春はまだ好景気と言われていた時期で、世の中にはサブプライムという言葉を知っている人の方が少なかった時期です。企業の雇用意欲も高かったのでしょう。しかし、昨年秋以降のリーマンショック後も下げることなく、むしろ上昇している、これはいかなる事か?
そこで、次のグラフを御覧いただきたい。
雇用形態別常用雇用指数。要は常用雇用している人は正社員か、パート社員かというグラフです。
赤の線がパート社員です。青の線が正社員です。明らかに赤の線が上昇しています。
2006年秋以降には顕著にパート社員が増加しています。常用雇用の対象をパート社員にシフトした瞬間です。
最初のグラフとこのグラフから言えることは、企業は好景気の時期に正社員からパート社員の雇用を増やし、給与水準を下げる施策を行って来たと言えますよね。
常用雇用者を増加させても、パート社員であれば給与は安く済むということでしょうか。
06年からそのような雇用戦略を行っていたということは、不景気になることを想定しての自衛手段とも言えるかもしれませんね。
うーん、心情的にはやるせないものがあります。このままで良いのでしょうか?
特に大手の企業にこの傾向は多く見られるようです。人材育成をどのように考えているのでしょうか?甚だ疑問です。
話は変わり、今週大阪オフィスへ行ってきました。
かなり久しぶりの訪問です。
大阪で頑張っているメンバーのフォローが目的でしたが、数件のお客様にもお会いできたのはかなりの収穫でした。
特に今回感じたのは、「大阪のお客様に感謝されている事」です。
以前は、当社の知名度もなく認知してもらうことが目的でしたが、今では「良いリストで助かってます」であるとか「もっと頑張ってメジャーになってね!」なんて励ましをいただいたり、結構喜んでいただいていることをヒシヒシと感じる事ができました。
大阪のメンバーが頑張っているということもありますが、コツコツと真面目に11年続けて来た当社の姿勢が認められたようで、大変嬉しく思いました。
また、胸を張って伺えるように日々精進していきます。
それにしても、大阪、暑いです。東京都は違う蒸し暑さにかなり参りました。聞けばもう1ヶ月もこの状態が続いているそうで、本当にお気の毒です。
東京も間もなく本格的な暑さが訪れるのでしょうね。いやいや夏は営業マン泣かせですね。