半年に一度、賞与の時期がやってくる。
会社には人事考課があって、賞与や給与(昇級や昇格)を決めることになる。
そこで、「どうすれば自分の評価が上がるか?」については気になるところであろう。
今回はこの「他人から評価される事」について語ってみたい。
人事考課はマネジャーからの評価によって決まるものだから、自分の上長からの評価については一番気になるでしょう。
しかし、他部署のマネジャーも評価に参加するので、担当マネジャーからの評価だけでは昇級、昇格が難しい。結構多面評価なんだよね。
じゃぁどうすれば良いのよ!なんて怒られるかな?
自分が思うのは、「他人からの評価を気にして仕事をしているうちは、評価されない」ってことよ。
根本的な問題だが「あなたは、他人から評価されるために仕事しているのかい?」
と聞きたいんだが、どうだろうか?
ちょっと答えにくいね。
じゃぁ、場面を変えるけど。
優秀な営業マンって、なんだと思う?
業績がトップクラス?
答えは、Yes。
じゃあ、なぜ、トップクラス?
お客さんから信頼されているから。
Yes。
じゃぁ、なぜ、信頼される?
・・・。
いろいろとあるとは思うけど、自分が思うのは「お客の予想を越えた、喜びやうれしい驚きを与えることができる」からだと思うんだよね。
具体的にはいろいろとあるけど、「この商品の企画書を持ってきて」とお客さんに言われて、そのお客さんのニーズに合うようなカスタマイズした新しい提案を持っていけるような営業マン、ってことかな。
良いホテルやレストランのスタッフのような、気が利く、心づくしのサービスができる営業マンさ。
じゃぁ、その優秀な営業マンは、お客さんの評価を気にしてそのようなサービスをしているのだろうか?
少なくても、そんな事を考えていて素敵な提案やサービスをしている営業マンを見たことがない。
優秀な営業マンは、お客さんの喜ぶ顔やうれしい驚きの顔を見たくて仕事をしているんだと思う。
ましてや、社内での自分の評価なんて気にしていると思うかい?優秀な営業マン君は?
社内の評価なんて、たぶん気にしないね、だって結果論だからね、評価は。
さて、内勤の人にとってはピンと来なかったかな?
営業マンには営業成績って尺度があるからね。わかりやすいよね。評価も結果だしね。
じゃぁ内勤の人は、社内の人の評価を気にして仕事をしなければならない?
違うんだよね。
評価を気にして仕事をする人は、「自分の為の仕事をしている人」だよね。
自分が仕事をすることで、周囲の人がどう感じるのか?どう役に立つのか?ちゃんと考えているんですか?
「○○の状況が知りたいから、データを出して」と依頼された時に、言われたままのデータを出すのは誰だってできるよね。
依頼されたデータは何に使うのか?どういう状態で出せば活用しやすいのか?他にも必要なものがあるのではないか?
ちょっと想像すれば、これくらいの疑問は出てくる。その疑問をきちんと伝えて、場合によっては追加の情報を提供をする、表組を変えてみる。
そんな心遣いで、依頼者の仕事のクオリティは上がるよね。
これって、さっきの優秀な営業マン君と同じ考え方だね。
問題は、自分の顧客(内勤の人は周囲の人だよ!)の喜びやうれしい驚きの為に自分が納得した、こだわった仕事をしているか、だよ。
評価は後から付いてくる、必ず。
だから、「他人からの評価を気にして仕事をしているうちは、評価されない」なんだよね。
うーん、難しいことだよね、わかってる。でも、考えてみようよ。上司はちゃんと見ているから。
信頼して、自分自身がこだわった仕事をしてみようよ。
ちなみにね、うちの会社(グループ)は、他社からの評価を気にして事業をしていない。
顧客の喜びやうれしい驚きの為に、全力で対応してきた。
だから、今がある。
周囲からの評価ばかりを気にして、意味の無い上場をしたり、大手の傘下に入るような愚策に走らない企業として我々がある。
今一度、自らの仕事の意味を考えてみてはいかがであろうか?
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