自分らしく生きる。
自分の思うままに生きること、自分の考えにこだわりを持って生きること。
今まで、そういう生き方じゃだめだ、なんて言われてきたよね。
協調性が大切、集団の中での自分の位置を知れ、とかね。
で、結局、みんな同じ考え方で共通化された人間のできあがり!なわけだ。
昔なら良かったよね、高度成長期。すばらしい!
社会全体が拡大再生産の仕組みの中で動いていた。
会社内の組織もそうでしょ、結局、指向の統一化。
利益の最大化を狙う。まだまだ伸びる、やり方次第で、もっと社員の生産性を上げれば、ってロジックだね。
しかし、時代は変化の時を迎えた。
国内の消費も生産も拡大なんて望めない。
海外にモノを売るんなら、メイドインジャパンの個性を出さなきゃいけない時代だね。
ジャパンの個性って?
丁寧、美しい、礼儀、やさしい、侍?
ところで個性って何よ?
個人の性質?個人って?会社のメンバーである個人?
ということで、個人の性質を大切にする時代に合った経営をしなければならない時代なんではないか?という考えが生まれるわけだ。
そう考えると、いろいろと見直さなきゃいけない。
メンバー全員が同じ性能を持つ必要がない、ってことは?
例えば、メンバーにはコミュニケーション能力の高い人もいれば、低い人もいる。
今までは、低い人に「もっと能力をアップするべし!」なんて指導したり。
さらには、定量的作業が得意な人もいれば不得意な人もいる。
不得意な人に「もっと作業ができるように勉強しろ!」てな指導もあったり。
まぁ、極論だけど、日本の社員教育ってそんな感じじゃない?
でもさ、個性を活かすなら、コミュニケーション能力を同じレベルにすることが大事じゃなくて、その人の得意分野を活かすことが大切なんじゃないかな?
もしかしたら、口頭でのコミュニケーションは苦手でも、文章作成能力がものすごく高かったり、企画能力がものすごく高かったり。
たぶん、いろいろとあると思うわけよ。
定量的な仕事が苦手な人でも、新企画を推進する行動力は人並み以上だったりするかもしれないじゃない?
皆が同じ能力をほどほどに身につけている組織よりも、各々の突出した能力の集合体の方がこれからの時代にはマッチするんだと思う。
これからのマネジメントは、そのような各人の持っている個性やらしさを発見して、それを伸ばしつつ、組織で活かすことが大切になるんじゃないかなぁ。
もちろん、最低限の各種能力やスキルは必要だと思うけど、そこからは各人の能力を活かす事を考えるべき、と思うねやっぱり。
今まで無理して周りに合わせていた人たちも、もっと自分らしく得意分野を活かす生き方をしていって欲しいね。
これは、別にきれい事ではなく、そうしていかないと競争力が出ないと思っている、本気で。
組織の有り様を考えるのが経営者だと思うが、変化の時代の今、本当に難しい選択肢が増えていると思う。
がんばれ!経営者。自分を応援してみる。
ところで、自分のらしさってなんだっけ?もう忘れたな・・・。