またまたマスコミに対して言いたいのである。
まずは、先週5日に日銀から発表のあった金融緩和政策について。
0金利政策の復活、さらには5兆円の資産買入基金の創設を実施、デフレからの脱却が認められるまで解除しない。
というかなり踏み込んだ内容。
これについて、ちゃんと解説したテレビあるのかい?
まぁ自分はテレビをほとんど見なくなっているのでわからないが。
この政策が何を狙って、なぜこのタイミングで、ということについては興味ないかね?
結構生活にも密接に関係すると思うんだけど。
テレビで解説してなさそうなので、ここでちょっと自分なりの見解ね。
G7直前であること、米の金融緩和政策発表の前であること、がタイミングの問題。
狙いは、円相場の高騰抑制が第一。
内需拡大の狙いもある。
ポイントは資産買入基金の5兆円。
国債はもとより投資信託や不動産投資信託までも買い取るという太っ腹。
現在不調の不動産投資信託を買い取るとは!
間もなく不動産の値段が上がりますよ!マンション買うなら今のうち!
なんて事テレビで言わないよね。まぁどうでも良いかな。
一般企業にとっては、0金利は融資の金利が下がるので朗報と言えよう。借りてる企業はうれしい!これから借りる企業もうれしい。
しかし、貯蓄には金利が付かなくなるので、銀行に預ける意味は全く無くなった。
まぁ以前から意味ないような状態だったけど。
これで金融商品にお金が流れれば少しは株価も上がるだろうけど、今の地合じゃあね。
ということで、内需に刺激を与えることはありそうだね。景気対策には多少なるかな。
翌日から不動産株を中心に株価は上昇したからね。
政策のもうひとつの狙いは、為替相場対策。
80円台前半で推移している円相場をなんとか後半に、という苦肉の策に思えた。
それも、G7前というのが泣かせる。
今回のG7では自国通貨安を誘導する各国の金融政策を是正することが議題に上ることはわかっていたから。
他の国からとやかく言われる前にやっとけ!てなもんだよね。
それにしても、ひどいもんだよね、今の為替相場は完全に弱いものいじめの構図になっている。
米は外需依存の政策にシフトしているので、ドル安政策は必ず進めて来る。
元はドルとのペッグ制を導入しているので、ドルが安くなれば元は必然的に安くなる。
ユーロもEU圏内での経済が不安定なので、ユーロ安を政策として進めている。
そこで、米もEUも日本円を高めにして自国通貨を安く誘導している。
結局円だけが為替相場で高めに誘導されているのである。
日本単独で円売り介入しても、周りからは迷惑がられる、それぞれの国の都合でね。
「とりあえず、円を高くしとけ」という欧米の傲慢さだね。
中国は、すでに世界第2位の経済大国である。その国が他国通貨のペッグ制を未だに解除しないのは全く意味がわからない。
今回のG7では、中国の元安をなんとかしたいんだよね。それはわかってる。
各国、中国に元の解放を期待しているのよ。もっと自由にしろってね。
でも、中国はしたくない、外需は大切だもんね。中国は世界の工場なんて呼ばれていた時期もあるくらいで、輸出が多いんだよね。
だからできるだけ元は安くあって欲しい。更に今はドル安の傾向だから自国でなにもしなくても他国通貨に比べると元は安くなっている。
それはちょっと調子良すぎないかい、中国さんよ!というのが他国の言い分だよね。
だから、各国いろんな言葉で中国に注文をつけている。
日本としては、このタイミングで円と元とアジア諸国と組んで「欧米の傲慢な通貨安誘導こそ問題だ!」と一石を投じるチャンスでもある。
それぐらいのしたたかさが欲しい場面だよね。
でだ、日本の政治とマスコミはどうなってるんだ!って話。
相変わらずの土下座外交、事なかれ主義の政治。
特に中国に対しては、全く自分の言いたい事が言えてない。遠慮しまくりだよ。
全くの腰抜け。自国民を守るという意識があるのか疑わしい。
お互いに言いたい事を言い合ってこその信頼でしょ。欧米ともアジア諸国ともできていない。
全くの内弁慶だね。
マスコミにも言うよ。
10月2日に渋谷から表参道で大きなデモが行われた。
尖閣諸島の問題について3000人規模のデモが実施されたのだ。
このことを報道した国内のテレビ局は全くない。
海外のテレビ局は皆報道した。CNNも中国のテレビも。
おそらく、意図的に報道していないんだろうね、圧力的なものか、自粛か。
政治とマスコミの連動により、日本人は本当に知るべき情報がきちんと伝わっていない。
政治もマスコミも海外には常に消極的。国内のゴシップは積極的。
だから、電波で一方的に流れて来る情報だけを信じるんじゃなくて、自ら情報を獲得しなくちゃいけない時代になってる。
一方的に、恣意的に与えられる情報で勝手に「民意」を造り出されている現実を多くの日本人は理解するべきである。
最近のテレビで「民意」という言葉を聞く度にイラッとするのは自分だけではなかろう。
「民意」を語るんであれば、正確で恣意的でない情報をちゃんと出すべきである。
また、国民はマスコミを疑い、自分が誘導されていないかを確認するべきである。
そうしないと、過去の日本人のように大きな過ちを犯す事になる。
あの時代も新聞というマスコミが「民意」を語って国民を誘導したのである。
政治とマスコミが連動して国民を誘導していくのは今に始まった事ではない。
気をつけないと国民が大きな代償を払う事になる。
まったくおっしゃる通り。最近は馬鹿ばかりではない。よって良く知った者の間では通用する話も、多い。そして、わかっている人はかなりいることも感じる。
しかし、マスコミの宿命かどうか知らないが、人の意見を誘導するのが仕事だけあって、まんまと誘導される人も相変わらず多くなるようです。
投稿情報: 吉村祐二 | 2010/10/15 15:39