昨日、自分にビジネスマンとしての生き方を教えてくれたMさんの「偲ぶ会」に出席した。
出席された方の90%以上が先輩の方で、中には昔、R社では「伝説」とされている方々も・・・。
Mさんは、R社でも「伝説の営業マン」であり、その影響を受けた人は限りなく多く存在する。
今でも数々の伝説が語り継がれているその人の「偲ぶ会」に集まる人も「伝説」。
その雰囲気に圧倒されるが、そのお姿は20年近くの時の流れを感じざるを得ない。
自分がRグループから離れて20年近く経っている事をしみじみと感じる事ができた。
とはいえ、先輩達とお会いするのも数年ぶり、中には20年近くお会いしていない方々も。
皆さんお元気そうでなによりです。
懐かしい話に花が咲き、「偲ぶ会」であることも忘れる盛り上がり。
しかし、Mさんの在りし日の写真が各テーブルに配られると、やはり話題に。
自分の元上司、K氏は「おまえとMさんとのことは忘れられないよ!」と唐突に。
それは、自分がMさんにビールをかけられた事件(?)のことを言っているようだった。
そのときの担当マネージャーは確かにK氏。当時は迷惑をかけました。
「でもな、Mさんは、おまえのことを本当に気に入ってたんだよな・・・」
それは、わかっていた。というよりもその事が自分のビジネスマン人生を支えてきたんだから。
会も終盤、どこからともなく「Mさんが我々をこうして再会させてくれたんだな」という言葉があり一同納得。
最後に、Mさんがよくカラオケで歌っていた井上陽水の「少年時代」を全員で歌って散会しました。
Mさんは本当に人情味のある、厳しくも優しい、細やかな気遣いのできる方でした。
帰宅してから配布された「思い出の資料」封筒を開けて中を見ると。
ご本人の経歴や、奥様の手記とともに、1985年のR社社内報「かもめ」の抜き刷りが。
内容は「優秀PC経営者は語る ギブ・ギブアンドテイクしてますか」という座談会。
出席者は、それこそ「伝説」的な方々ばかりですが、当然Mさんも。
内容は、部門マネジャーの心構え的内容ではあるが、そこに登場する方々の言葉には当時のR社の雰囲気、空気感が詰まっている。
驚いたのは、Mさんの発言の内容が、日頃自分がメンバーに伝えている事と同じであること。
Mさんに昔言われた事を覚えていて語っているわけではないが、ほとんど同じ内容を今、自分はメンバーに伝えている。
そして気づいた。
自分の無意識にMさんの言葉やマインドが入り込んでいて、それが今やっと自分のモノになったのか、と。
だとしたら、Mさんのマインドが、自分の深いところにきちんと落ちてきたことだと思う。
この座談会で、Mさんが語っていたのは「マネジャーの仕事は人を創ることである」ということ。
自分も創っていただいた一人であると思ってもよろしいでしょうか、Mさん?
最後に最もMさんらしく、よく聞かされていた言葉が座談会でも掲載されていたので、その言葉を。
「オレはいつも思うんだけど、目標は高い方がいい。高い目標の方が苦しめるし、自分の役に立つんだよ。ラクに達成したやつは絶対成長しないよ。」
Mさん、肝に銘じます。ありがとうございました。