いよいよ年の瀬。一年を振返ってみたりする時期だと思う。
今年は有意義な一年であったろうか?なんてね。
しかし、元々「有意義な一年」ってなんだ?
意義のある一年や意義の無い一年があるのか?
誰にでも平等に時はあり、その時をどう感じるのか?で有意義かどうかが決まる。
要は気の持ちよう、個人の感じ方だよね。
「今年って、なんかバタバタして意味のない一年だったよね」なんて話を聞く。
それはさ、勝手に意味の無い一年って位置づけているだけ。
人生に「意味のない時間」なんてないと思うんだよね。
バタバタした時を過ごしたとしたら、そのバタバタに何か発見や気づきがあったんじゃないか?
そんな風に考えられないかな?
もっと、身近な事で言うと。
初めての場所に行く時に、道に迷う事ってあるでしょ?
迷った時間は「無駄な時間を過ごした!」って思う?
自分は思わない。
迷った事でいろいろと見えるものもある。
「なるほど、こんな所にこんなものがあったか!」なんて発見があったりね。
そりゃ、時間に遅れそうな時にはそんな事を感じる余裕もないのかもしれないけど。
一回迷えば次は迷わないしね。
これって、人の生き方に似てない?
人生に迷いは付き物、なんて悟った言い方をするキャリアはないけど。
自分は迷いと悩みの連続だったし、今でも悩み迷う。
その時間が無駄だったとは思わないし、その経験が自分を成長させていると思う。
仕事でもあるんじゃない?
初めての仕事や苦手な仕事を頼まれたりするあなた!
仕事の仕方に迷ったり悩んだりするでしょ。
そんなときに、その仕事が得意な人にお願いすれば良いのに、と思うよね。
得意な人に頼めば、仕事の仕上がりは早いし、きれいだし無駄がなさそうだね。
しかし、それで良いんですか?あなたは。
せっかく、迷い悩む機会ができたのに、その機会を失ってしまう。
もったいないね。成長の機会を失うってことだ。
迷い悩み、時間や手間がかかってもやり遂げた仕事によって、あなたは成長し、忘れられない仕事がひとつ増える。
それって、楽しいしうれしい。仕事でそんな体験ができるなんてね、ハッピーでしょ!
そんな「あなた」の集合体としての会社は、これからの社会に大きな影響を与えていくと思う。
しかし、こんな風に考えるのは、経営者の人材に対する考え方によって違うらしい。
最近のいわゆるIT系ベンチャーは、この迷い悩む機会を嫌う傾向があるらしく。
その道の専門家を雇って、とにかく突貫工事で事業を立ち上げ、その専門家がお役御免になったら「サヨウナラ!」らしいね。人を育てて経営を行う気持ちはないらしい。
自分はあいにく、そんな経営は嫌いでね。
人を育てる経営、社員が自らの経験で成長できる会社にしたいんだよね。
だから、専門家が専門家のまま、その分野だけをやってれば良い会社にしたくない。
専門家も非専門家も一緒に考えて、何かを造り出せる会社にしたい。
皆で迷い悩み産み出す喜びを感じられる事業をしていきたい。
時には進め方を間違ったり、回り道をしても良くないか?
それで人が成長できるのであれば、それを許せる、待てる会社にしたいんだよね。
自分は、経営者になってからいろいろな経験をした。
「無駄」かな、と思うような時を過ごしたり、そう感じる人と会う事もあった。
しかし、今はそれが糧になっているような気がする。
「無駄」と思えるような時や場所や人にも価値がある。
迷い悩む時間、そして無駄だと思えるような時間にも大いなる価値がある、と気づいた。
そんな風に感じる事ができるようになって本当のマネジメントが出来るようになった気がする。
時間やモノを「無駄」って判断をしているのは、自分が上からモノを見ているからなんだ。
そんな風に「上から目線」で見ていたら、絶対に人は付いてこない。
迷い悩んでいる人には成長の可能性があると思って、その成長を見守るようにしている。
いけないのは、自分の仕事の範囲を決めて、それ以上考えようとしない人。
いわゆる、迷い悩む事をやめてしまった人ね。
そんな人ほど、「あいつ無駄なことしてるよな」とか「そんなことで悩んで意味ないでしょ」なんて評論家みたいな事を言っている。
そんな人こそ、組織の「無駄」だよ!
だから、多いに迷い悩もうよ。
仕事も生き方も。
道も迷うと新しい発見があるかもよ。
ちなみに最近、道に迷っておいしい「お好み焼き屋さん」を発見!
道に迷うって結構おいしい!
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