新入社員が入社して二週間が過ぎた。
毎年のことだが、新入社員は会社に活気をもたらす。
今年の二人には、いつも以上に感謝したいことがある。
まずは、挨拶の声が大きい。
朝の「おはようございます」から始まって営業同行の時の「いってきます」や「ただいま」の声が大きく、清々しい。
それにつられて(?)先輩社員達の声も大きくなった気がする。
(ちなみに現在社内にて「あいさつのこだま」キャンペーンを実施中)
二つ目は、周囲との関わりに積極的である事。
わからない事、疑問に思った事を自ら進んで先輩社員に聞きに行く。
部署役職関係なく声をかけるから、社員とのコミュニケーションも増えて、組織に馴染むのも早そうだ。
三つ目、そして自分が最も感謝しているのは、二人とも明るい事だ。
明るく元気な笑顔に毎日出会えることで、本当に癒される。
社内にもそのように思っている人は多いようだ。
本当は今の状況が、二人にとって、毎日笑顔でいられるような明るい状態ではないことは充分にわかっている。
入社したこの四月は原発問題も落ち着かず、社会的に不安定で、東京では震度4クラスの余震が頻発している。
東京で社会人になるという事に不安があったに違いない。
特に遠方から来て、一人で暮らさなければならない状況であればなおさらであろう。
それでも、沈む事無く日々明るく元気に過ごしていることは、周囲にも多大に良い影響を与える。
新人である自分達に「今、何ができるのだろうか?」と自問自答した結果、明るさと元気と積極性を全面に出そうと考えたとしたら満点である。
立派に社会人としての意識が育っている。
おそらく携帯のメールや電話には、学生時代の友達や地元の友人から、様々な助言や雑言もあるであろう。
また、ネットからは、デマとも真実ともわからない情報が絶え間なく流れ、一人でいると不安になるような事もあるであろう。
それでも自分を律して、日々周囲に気を使って頑張っている姿はけなげである。
情報化社会の中にあって、自分の判断基準をしっかりと持っている事もすばらしい。
そして、思い返してみたのである、なぜ二人を採用したのかを。
二人に共通していたのは、面接の際の印象として、型にはまった受け答えではなく、自分の言葉で話していたということ。
今の学生達は、ネットなどで仕入れた様々な情報を元に、型にはまった面接の受け答えを行い、履歴書も型通り。
それでは、採用する側は判断できないし、それ以上会う気も失せる。
学生時代にやりきった事や失敗した事を自らの言葉で語れる人こそが認められる。
必ず成功する就職活動のノウハウなどという物は存在しない。
採用する側は、その人となりを見ているのである。肝が据わっているか?とかね。
そして、明るさ。
確かに今の時代、就活は大変な苦労であろう。
学生達にしてみると、人生初の挫折感や苦悩を感じているのかもしれない。
だからといって、面接で暗い顔をしたりやつれた顔をしていてもプラスはないであろう。
どんな状況でも、明るく人と接する事ができる強さが欲しい。
おそらく、今回の震災によって採用人数を削減するところもでてくるであろう。今年も就職活動は楽な状態ではないと思う。
どんな苦難でも受け入れて、笑顔で明るく対応できる、そんな強さを持った学生達に今年は出会いたいと思う。
少なくても、今回入社した二人はそこの部分をクリアしている。
そして、そういう人は社会人になってからも成長が早い。
就職活動は入社するのが目的のように思えるが、本当の目的は真の社会人になることである。
どんなに面接対策の技法を身につけて要領よく大手企業に入社しても、社会人として役に立たなければ、はじき出される事もあるのだ。
真の社会人とは周りに流されずに、自分なりの考えを持ち、判断し、自らを律する力のある人を言う。
当然ながらネットから流れる無責任な情報に自分の判断をゆだねるような事があってはならない。
新入社員も就活学生も、今自分達が何をするべきかを自ら考え、行動に表す事が求められているのである。
最後にはなったが、今回の新入社員を迎えるにあたり、先輩諸氏が用意周到の準備を行い、受け入れ態勢を作っていたことを見逃してはいない。
新人が毎日活き活きと会社で活躍できているのは、あなた方の努力の賜物と理解している。
これからもより一層、良い環境作りの為に努力していきましょう。よろしくお願いしますね。
毎年この季節、新人の頃の自分を思い出します。
ゆとり世代とは言え、しっかり自分を持っている人は、人よりも一歩前に出ようと闘争心を持ち頑張る!一生懸命さを凄く感じます。(のうのうと過ごした私の方がゆとりだと思ってしまいます。)
今年は、直属に新人を受け入れ不安もありながらも個々の能力を最大限に発揮できる場をしっかりと作ってあげるのが私の仕事と思い頑張ってます。
本当に頼もしい新人でよかったです!!
それにしても、この日本を【笑顔と元気】で復活させるのは【女性パワー】なのかも知れません!!
投稿情報: A.S | 2011/04/19 09:41