最近は朝7時に起きる。
まぁなんだかんだで、家を出るのが9時ごろ。
ということは、約2時間の空白の時間が朝に存在するのである。
若ければ、「おっと、では1時間ほど追加で寝ておくか」もあるだろうが、寝るのも結構体力がいるようで昔ほど惰眠を貪るころができない。
そこで、朝何かに取り組んでみてはどうだろうか、といろいろと考えて朝のランニングをやってみてはどうかと考えた。
なぜそのような考えに及ぶのか、というと会社のメンバーが「朝走ると気持ちが良い」とか「今朝も5キロ走った」などとFBでつぶやく。
それを見ているとなんとなく自分もやらなくちゃいけないんではなかろうか、という気になってしまう。
元々、自分は会社のランニング部の部長である。
やはりもっとストイックにランニングに取り組んでいったほうが良い、と走る理由ができてくる。
ということで、この朝の時間に走ってやろうと決めた。
そう決めたのは2週間前の水曜日。
翌日。意気揚々、朝7時に起きて走りましたよ。
いつものランニングコース。約10キロコース。
まぁ10キロすべては無理でも5キロくらいやったろか、てなもんでスタートした。
しかし!シンドイ!いつものコースが「鬼のコース」に感じる。
起きぬけのランニングはこんなにも辛いものなのだろうか。
結局ショートカットを繰り返して約3キロのランニングを息も絶え絶えで終了。
時間は約20分。
走った爽快感はもちろん味わえたが、朝ランのシンドサも味わった。
翌日も走ろうと思ったが雨だった、翌週前半は早く会社に行かなきゃだったりで朝ランできず。
さらに、先週の後半は魔の「税務調査」。とても「朝ランで爽快!」なんて気分じゃない。
気を取り直して、今週からちゃんと朝ランできるか。涼しくなってきたしね!
これは「自分に勝つ(克つ)」しかないよね。
「自分との勝負」に克つのも大切だけど、他者(他社)との勝負に勝つのも大変だ。
自分が営業マンだった頃、営業成績が毎日「日報」と言う名のかわら版で社内をまわり、全社に告知される。
売上のあった日の「日報」は心待ちだが、なかった日は最低である。
早く今日という日が終わらないかと思ったほどだ。
さらに成績は「週報」そして「月報」で発表される。
そこには全営業マンの達成率と順位が記されている。
ただ100%達成するだけでは1位の座は保障されない。
ほかの営業マンよりも1%でも達成率で上にいかなければならない。
月報で1位になるのは気分が良い。他の営業マンよりも売ったという事実が心地良いのだ。
もちろん、喜びは一瞬で、翌日からまた0、よーいドン!である。
営業マンとはそういう商売だ。
それでも100%の達成とランキングで他人に勝つ事がモチベーションだった。
そこで負けたくないから、誰もが月間の目標を達成したいがためにお客さんに泣きついた。
「お願いです!今日ハンコください!」
このセリフ、何回言ったことか。
「しょうがねぇな、月末か」などと言いながらハンコを押してくれた部長さんたちがたくさんいた。
日ごろちゃんと付き合ってるから、いざというときにわがままを聞いてもらえる。
そんなお客さんをどれだけ持っているか、が営業マンの誇りでもあったな。
最初は営業の数字のためにお客さんと良い関係を築こうなんて思っていたけど、良い関係が築けたお客さんとは長く付合うこともできたし、新しい企画なんかもすぐに聞いてくれた。
だから、達成率やランキングにこだわって仕事をすることも悪いことではないと思っていた。
達成率の高いのは自分の行動量の多さと、良いお付き合いでできているお客さんの数が他人よりも多かったから。
結局、それは日々の自分自身の努力の結果。妥協せずに仕事をする「己に克つ」ことなんだな。
他者との勝負も結局は自分との勝負。
だから、「どうせ自分は勝てないだろう」と言ってる人は、自分との勝負に負けている。
自分との勝負に負けている人が他人に勝てるわけがない。
自分はそう思っている。
だから戦いもせずに「自分はどうせだめだ」と言ってる人間を見ると腹立たしい。
結局自分で努力することを逃げている。自分との勝負を避けている。
もしも、ビジネスの世界で成功したいと思っているのであれば、しっかりと自分自身と向き合い、ちゃんと克たないといけない。
それが社会人になるということだと思う。