6月6日の水曜日。
関東地方は朝からあいにくの曇り空で、期待した太陽の金星通過が満足に見られなかった。
その日の夜、新宿駅南口の韓国料理屋で3年ぶりに懐かしい人たちと会った。
8年前、当社の採用を手伝ってくれたR社のI君と3年ほど前まで採用を手伝ってくれた同じくR社のN君。
両氏とも会った頃は新人だったのに、今ではアラサーの立派なビジネスマン。
会って早々、数年の隙間を埋めるように誰彼なく話しまくっていた。
他愛もない話しから、営業の組織論、行動経済学まで話しが及び、第三者が聞いてたら「いったい何の話をしているんだ?」という時間。
年の離れた後輩との楽しい飲み会である。
2人が一番盛り上がったのが、それぞれが当社の採用を手伝ってくれていた時の話。
I君は新人の頃、慣れない企画書に自ら考えた当社の理念を書きこみ「パセリはこうあるべきだ!」と宣言した奴。
その思いが高じて年末の当社の忘年会で当時流行り?のレーザーラモンの格好してセロリの替え歌「パセリ」をPV付きで歌った逸話。
N君は女性向け求人誌〇〇ばーゆに初めて当社のSP広告を掲載した人。
R社とは競合媒体、それも集客広告を求人誌に掲載するなんて考えられなかったはずなのに。
それでも社内調整をして無理を押し通した人。
そんな2人だから、ただ昔話をしに来てるだけではない。
何か刺激が欲しいオーラがビシバシ出てる。
若い感性は、ちょっと眩しい。
自分は2人に刺激を与えられる存在でいられているのか、そんな生き方をしてこられたのだろうか?
多少の“緊張感”があった。
まぁ、何を感じるかは2人が決めることである。
自分の考えや感じたことを話してあげることしかできない。
7時半から飲み始めて11時過ぎまで話は尽きなかったなぁ。
次回はさらにネットワークを広げて再開しようと誓い合い、楽しい宴は終了した。
駅前で車を拾って、窓越しに見送られながらちょっと考えた。
自分が彼らの年頃のころ、いったい何を考えていたのだろうと。
28歳で独立し、無我夢中で働き続け、ギリギリの状態で生き抜いていたあの頃。
明日の保証など何もなかった。本当の危機感。
今の彼らにはそこまでの危機感はないだろう。
とはいえ、変革の時期に来ているR社において、彼らはそれなりの危機感を肌で感じているようだ。
草食男子の時代と言われて久しいが、2人のような肉食系も元気に存在しているのかと思うと、ちょっと嬉しくもある。
自分もあの頃、2人みたいにギラギラしてたのかな?
そこまで考えて、頭を振る。
いやいや、今こそもっとギラギラした生き方をする時じゃないか!
昔を懐かしがるような年でもない!
2人に負けない刺激的な仕事と生き方をしていかなきゃ。
あいつらも昔話を聞きに来てるんじゃない、今を生きるヒントを探しに(吸収しに)来てるんだ。
新宿のビル街を抜けて山手通りを右折する頃には、飲みすぎたマッコリのせいでちょっと睡魔が・・・。
そう言えば、今日の宴に無理やり連れてきた当社のT君は無事に帰れたのかな・・・。
T君にとって、R社の営業マンは肉食に見えるらしい・・・。だから韓国料理・・・。
次に彼らに会うのが105年後か・・・。
いや、それは金星の太陽面通過だ・・・。
やっぱりマッコリは後に効く!
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