一緒にいるから、そばにいるから、お互いの気持ちがわかってる。
そんなことはないなぁ。
言わなくても伝わる気持ちも確かにある。
しかし、言葉にしなければ伝わらない思いもある。
「今更」や「わかってるでしょ」では互いの気持ちがすれ違うこともある。
そんな時って得てして片方が疑心暗鬼になる。
不安になるタイミングが一緒ってことないでしょ。
先週、大阪の“新メンバー”が東京に研修で来てた。
15年前に一緒に仕事をしたメンバーが、“新メンバー”として戻ってきてくれた。
他の企業で経験をして戻ってきてくれるんだから、そりゃ嬉しい。
はじめは「もうわかってるでしょ」「皆まで言わなくても気持ちを察して・・・」なんて思っていたけど。
それじゃだめなんだ。
あの頃と今とでは状況が違う、そして自分の思いも目指しているものも変わっている。
だから擦り合わせが必要。現状をきちんと理解してもらうため。
それは、“新メンバー”の方が特に感じてたみたい。
だから東京での研修は真剣そのものだった。
現場の同行もそうだけど、自分よりも年下のメンバーに頭を下げて聞きまくっていた。
「わからないんだから仕方ない、勉強しなきゃ仕事にならない!」
自分とも出来るだけ話をする時間を作った、昼も夜も(夜の方が多いか!)。
お互いの価値観を共有するための言葉の交換。
お互いの不安な事や期待する事をすり合わせる。
まだ足りなそうだな、今度は自分が大阪に行って語ってこなきゃね。
これでもか、もう良いよ、ってくらい話をする事がお互いをより理解する事になる。
所詮他人同士、それぞれの価値観で生きているんだから、一緒に何かをするためには話し合いが必要なんだ。
遠慮したり、諦めたり、わかったふりするのは良くない。
いくつになっても、どんな場面や立場になっても、理解し合う姿勢は必要だと思う。
その為には、言葉を紡ぎ続けるするしかないんだろう。
自分だけが特別だ、どうせ理解されない、なんて思ってしまえばそこから進歩はない。
「世界に一つだけ」のどんなに美しい花だって、黙っていたら気づいてもらえない。
言葉は必要なんだ。
一人言ではコミュニケーションにならない、相手に伝えなきゃ。
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