以前にも書いたが、自分は地図が好きだ。
特に古地図が好き。
明治や江戸時代の地図を購入して眺めるほど好きだ。
昔の地図なんて何処が面白いのか、わからない人にはわからん。
それで良い。
人の趣味趣向などというものはそんなものだ。
これが高じると「オタク」になるのであろうが、残念ながら(?)その域までは行ってないと謙遜する。
先週、某大手地図企業の新規事業開発マネジャーさんと縁あってお話する機会があった。
当初は当社と先方との協業ができないか、という打ち合わせであったが、途中からはこんな地図があったら面白いという話になり。
結局、仕事の話というよりも地図に対する思いがどれだけ強いかの自慢合戦になってしまい・・・。
また次回、飲みながらお話しましょう、ということで初回の話は終了。
自分としては、自社の事業というよりも「地図好き野郎」として好き勝手な事を言い続けたいのだが。
だって、話の中で出た「東京地下地図」や「東京今昔地図アプリ」などの企画を妄想するとたまらなく楽しくなるんだよな。
同じく、先週会った某氏と自身の仕事の近況と業界の状況をお聞きしていたら。
自社の事業に取り込めるのではないか、自社がやったらこんな事やあんな事も出きるんじゃないかとかなり具体的に妄想して、ワクワク。
自社が事業主体になりそうな妄想というのは、次世代、次次世代の事業の目になる可能性はある。
今までの新規事業は数年前の妄想から始ったものが少なくない。
だから事業推進に妄想力は必要不可欠なのだ。
しかし、前出のように自社が絡まなそうな妄想は新規事業になるのは難しい。
単なる趣味で終わる事も多い。
しかし、それはそれで良いのではなかろうか。
先日日経新聞の「今を読み解く」の記事が面白かった。
メインテーマは「女子」の研究だが、その中で一番力が入っていた話が「腐女子」だ。
彼女達は男子間の恋愛を妄想するらしいが、その妄想には「自分」がいない。
そりゃ当たり前だ、男子間なんだから自分が介入するはずがない。
いわゆる「自分外し」で妄想することに大いなる価値(悦び)を見いだしている。
この自分外し妄想が良いとか悪いとか主張しているわけではなく、そういう社会現象が起きている現状を教えてくれた。
確かに、自社の事業として妄想すると、次にやってくるのは具体的な戦略や戦術。
誰がいつまでにどうやるのか、を考えなければならない。
それって結構大変。
自社が介在しなければ戦略も戦術もいらない。
何処までも好きなだけ妄想していれば良い、実現する可能性は限りなく0に近いのだから。
その代わりに、大いなる評論家にはなりそうだな。
「こうじゃないんだよな、もっとこういう流れでさぁ」なんてうるさそう。
なるほど、自分を外して妄想するのも確かにありなんだな。
自分外しの妄想も、自分主役の妄想も、それなりに楽しい。
妄想力の時代来る!なんてね。
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