久しぶりにデパートに行き、文具店を覗くとこの時期特有の光景。
「来年のスケジュール帳に群がる人々の絵」である。
よくもまぁこれだけのスケジュール帳を集めたものだ。
キャラクター付きからパソコン連動、システム手帳用のといろいろ何千種類。
皆、それぞれを手に取り真剣に検討している。
自分はというと、ここ数年「MOLESKINE」である。
以前にもこのブログで書いた事があるが、質感といい使い易さといい、これがお気に入りだ。
毎年モレ君を購入している。
毎度同じものを購入しているわけではない。
使い始めの頃はXラージ(A4サイズ)を使っており、この時代が数年続いた。
しかし、このサイズは持ち歩きが不便で、会社内だけでの使用に限られ年々使われなくなってきたので、少しサイズを下げてラージ(B5サイズ?)にした昨年。
これなら会議に同行させても苦にならず、鞄にも入れ易い。
案の定、今年の「モレ君」持参率は高まった。
しかし、本来の「スケジュール帳」の役割りはほとんどこなしていない。
ダイヤリーパターン(ウィークリーとかディリーとか)の問題ではない。
実は自分は社会人になってからというもの、基本的には「ウィークリー+ノート」(左1ページが一週間右がノートの見開き)のパターンのダイヤリーしか使っていない。
それには明確な理由がある。
入社当時R社が社員に配っていた社内手帳の中身がそれで、それに慣れたという理由。
左側のスケジュール部分では仕事の予定が30分刻みで入れる事ができる。
右側のノート部には事前に調べておいた相手先の担当者や電話、住所といったデータを入れる事が可能だ。
さらに、簡単なメモもウィークリーベースでおさえておけば、忘れないし他のメモに移す事もできる。
Rを退社後いろいろなパターンを試してみたが、結局“それ”がとても合理的で気に入っている。
だから、使わなくなる事はないはずである。
最近使わなくなった理由は明確である。
クラウドである。
仕事のスケジュールはASPサービスを利用しているのでWEBでアクセスすれば社内外どこでも見る事ができる。
もちろんスマホやタブレットでの閲覧変更も可能だ。
さらに夜の予定やプライベートの予定は「iCloud」のカレンダーでバッチリ。
パソコンで記入した予定をスマホやタブレットのアプリで確認。
追加訂正も“チャチャ”とできる。
思いついたアイデアや他人から聞いた情報をメモしたいときは「iCloud」のリマインダーに入力。
これもパソコンやスマホ、タブレットで閲覧OK。
ということで、リアルスケジュール帳に管理していただくても日々困らなくなっている。
しばらくの間はモレ君にスケジュール写していたが最近ではそれも面倒になった。
だから、最近のモレ君は会議時のメモ帳とペンホルダーになりさがっている。
来年はポケットサイズまで落として、スーツの胸に入れられるようにしようかな。
そうすればもっと活用できるであろうか?
昔はポケットサイズのスケジュール帳(ポケットダイヤリー)を常に持ち歩いていたなぁ。
アポイントのスケジュールも当然ながら住所、電話番号、担当者名までしっかりと記載されていたので無くしたら大事。
貴重な財産。今見返しても当時の思いが蘇る。
ポケットダイヤリーで思い出した。
新人1、2年目の頃、営業から会社に戻るとマネージャーから声がかかる。
「みのる、今日はどうだった?」
「まぁボチボチです」
「ボチボチってことがあるか!ダイヤリー見せてみろ!」
〜また出たよ!このパターンかよ〜
「はい、どうぞ」
ポケットダイヤリーを内ポケットからマネージャーへ手渡す。
「・・・なんだよ、お前一日で3件しか行って無いじゃないか!これじゃダメだよ」
今週のスケジュールを見ながら難しい顔をしている。
〜はいはい、訪問件数が少ないですよね、すいませんでした〜
「はい、すいません」
「一日5件行くようにしろよ!力ないんだから!」
「はい・・・」
「このダイヤリーがさぁ、真っ黒になるくらいに予定入れなきゃだめなんだよ!」
〜真っ黒になったら見えないじゃないか!大げさだな〜
ダイヤリーを人に見られて幸せになることがない事をこの時初めて知った。
そんな思い出深い?ポケットダイヤリーを久しぶりに持つ事を検討している。
果たして、昔のように無くてはならない存在になるであろうか?
「なんだこれは!飲み会とゴルフの予定しか入って無いじゃないか!」
来年以降のポケットダイヤリーのチェックだけは勘弁してください。